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最近ホメオパシー関連の書籍も出始め、売れ行きも好調のようです。代替医療の中でも中心的な存在といわれているホメオパシー。現代西洋医学とともに様々な伝統医療や自然療法などを駆使し、テーラメード医療を実践している数少ないクリニックである統合医療ビレッジ。統合医療ビレッジ内ライフアートクリニック院長である中村裕恵医師にインタビューし、ホメオパシーの世界に迫ってみた。
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ホメオパシーとはどういうものなのなのか、わかりやすくご解説いただけますか?
「似たものが似たものを癒す」という「類似の法則」に基づいた治療法で、ドイツ人医師のサミュエル・ハーマンが理論を体系化し、現在のホメオパシーの基礎を築きました。 「類似の法則」の考え方の起源は、既に古代ギリシアの医学者ヒポクラテスまでさかのぼります。ヒポクラテスは、治療薬には大きく分けて2種類あり、「病気の症状と正反対のものを使う」と「病気の症状と限りなく近いものを使う」どちらかが薬になると言っています。 現代西洋医療の殆どは「病気の症状と正反対のもの」を活用していくということで発展してきましたと想像できます。 フランスを中心に医師が取り入れているメディカル・アロマテラピーなどもこちらの考えに近いと思われます。
「病気と限りなく近いものを使う」治療法が薬として長く開発されませんでしたが、ハーマン医師がこの類似の法則を元にホメオパシーを体系化しました。 ホメオパシーの薬を「レメディ」と言いますが、レメディの原料は、植物、動物、鉱物、病原菌、病理細胞など自然界のすべての物質が原材料となります。原料の中にはトリカブトなど毒性の強い物質もあります。類似の法則のもと、ハーマン医師は自分や、同僚、友人を相手に実験を行いましたが、副作用が非常に強かったのです。そこで物質をできるだけ薄める(希釈する)ということを考えたのですが、ただ薄めても物質が何もなくなってしまう。そこで薄めたものを振って、物質効力を活性化させることを思いつきました。 物質が希釈によりなくなっても効力があり、副作用もなくさまざまな病気を癒すことが確認できました。
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安全性についてはいかがでしょうか?
ホメオパシーは安全性の高い療法です。レメディの原材料は、元の状態では有害なものでも、全く毒性のない状態まで薄めますので、漢方やハーブより副作用の心配が少ないと言えると思います。 ただ、正しいレメディが体内に入っていった時に浄化の過程で一時的に何らかの反応、例えば発疹などがでる場合があります。このような反応はレメディにより生命力が向上した結果なので、ホメオパシー的には問題ないということになりますが、クリニックで診察する際はなるべくそのような反応が出ないようにはしています。 | |
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ホメオパシーはどういう症状に効果が期待できるのでしょうか事故やけが、日常でよく遭遇する急性の症状、生活習慣病に代表される慢性病や精神的な問題までと適用範囲が広いのが特徴です。 最近、半年前から肘痛を患う患者様がクリニックにいらっしゃいました。過去いろんな治療をされたようですが、まったく痛みがとれない。お話をお聞きすると肘痛だけでなく、10年前からずっと体調不良が続いており、睡眠障害もある状態でした。あるレメディをこの患者様に処方したところ、肘痛、体調不良が無くなり睡眠も全く問題ないところまで回復されました。
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ホメオパシーをセルフケア、ファミリーケアとして、自宅などで利用していくことは可能なのでしょうか
問題ないです。 海外では、慢性的な不調の改善にホメオパシーを利用する用途とご自宅などでのセルフケア用途と2つあります。ただ、セルフケアとして利用する場合は、風邪やケガの応急手当や食あたり、女性の場合ですと、生理痛や頭痛など急性期での利用に留めておくべきと思います。 これらは、ある程度パターン化されており、利用するレメディが決まっています。しかし基本はあまり無理をされず、専門家にかかることをお勧めします。また、患者の症状により、統合医療の観点からホメオパシー以外も活用していく試みも必要になるので、ホメオパシーは1手段として捕らえていく必要があります。
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