肉を食うか食わないか、それが問題だ。
2006年02月23日(木) 22時48分
息子と2人で「TVチャンピオン」を見た。
本日は、ペットとして飼われているミニブタのしつけ王選手権。
噛みついたり、無気力だったりするミニブタを、2週間でしつけ直し、障害物競走や25メートル水泳で成果を競うというもの。
ミニブタの仕草はかわいいし、しつけする人間のほうの表情も豊かで、久しぶりに親子で大笑いしながらテレビを観た。息子は中でも1匹のミニブタをすっかり気に入った様子で、番組が終わるころには、「がんばれー、がんばれー」と1匹のミニブタに随分と肩入れしていたのだが……。
優勝者も決まり、さあ、寝ようというところで、TVでは翌週の予告編が始まった。
思わず、絶句。
なんと来週のTVチャンピオンは、「ハム・ソーセージ職人選手権」だという。テレビ画面いっぱいに、さっきのミニブタと姿形はそっくりなブタが登場したかと思うと、「ブタ1匹を丸ごと使って……」とナレーション。
見る見る息子の顔は引きつり、「母ちゃん、今度はブタを食べるの?」
そのまま涙ぐんで布団に入ってしまった。
こりゃないぜ。さっきまでテレビ画面にはかわいいペットのミニブタ。次の瞬間、今度は番組で料理されてしまうだろう巨大ブタ。制作側が意図せずこういう順番になったのか(そんなわけないよな)、意図的なものなのか知らないけど、大人でもドキっとしたもの。
小学校1年生にはきつすぎたみたい。
「ブタを食べるなんて許せない。もう絶対にブタを食べたりしない!」と息子。
よせばいいのに、そういわれるとつい、「OK。じゃあ、弁当にタコさんの形のウィンナーを入れるのもこれからは、やめておこう」などと言ってしまう私。
息子はしばし葛藤していたが、それでも布団に潜り込んだ状態で「もう肉は食べない」宣言をした。
きっぱりと。
「じゃあ、やってみるかー。世の中にはベジタリアンっていって、肉や魚を食べずにお野菜料理ばっかり食べてる人たちもいるんだしね」と私。
基本的にきらいな野菜がいっぱいある息子は、再び葛藤を始める。
いいねー、食べるべきか、食べるのをやめるべきか、それが問題だーと葛藤する少年の姿。
母ちゃんも随分とこの問題では子ども時代、思い悩み、葛藤したもんだよ。
息子は、しばらくして、ぽつりと言う。
「でも、おいしいから、肉を食べてしまうかもしれない」
そう。肉はうまい。特に炭火で焼いたりするとたまらなくうまい。ついついそういうことを思い出し、私は言ってしまう。
「おいしいよねー。バーベキューでさ、肉とかソーセージとか焼いて、焼き肉のたれ付けて食べると、たまんないよねー。あああああ、食べたいねえ」
話していると段々と本気で食べたくなってくるから、人間というものは怖い。ついつい、バーベキューの思い出にひたり、唾を飲み込み、クラクラしていたら、突然、息子が
「母ちゃん、なんでそんなこと言うの! もう絶対に絶対にブタを食べたりしない!」
あーあ、泣かしちゃった。
食べるということ、生きるということ、少しずつ少しずつ息子とは話し合っていきたいと思うのですが。
じっくりと語り合うには、今夜のテレビのミニブタたちはかわいらしすぎました……。
本日は、ペットとして飼われているミニブタのしつけ王選手権。
噛みついたり、無気力だったりするミニブタを、2週間でしつけ直し、障害物競走や25メートル水泳で成果を競うというもの。
ミニブタの仕草はかわいいし、しつけする人間のほうの表情も豊かで、久しぶりに親子で大笑いしながらテレビを観た。息子は中でも1匹のミニブタをすっかり気に入った様子で、番組が終わるころには、「がんばれー、がんばれー」と1匹のミニブタに随分と肩入れしていたのだが……。
優勝者も決まり、さあ、寝ようというところで、TVでは翌週の予告編が始まった。
思わず、絶句。
なんと来週のTVチャンピオンは、「ハム・ソーセージ職人選手権」だという。テレビ画面いっぱいに、さっきのミニブタと姿形はそっくりなブタが登場したかと思うと、「ブタ1匹を丸ごと使って……」とナレーション。
見る見る息子の顔は引きつり、「母ちゃん、今度はブタを食べるの?」
そのまま涙ぐんで布団に入ってしまった。
こりゃないぜ。さっきまでテレビ画面にはかわいいペットのミニブタ。次の瞬間、今度は番組で料理されてしまうだろう巨大ブタ。制作側が意図せずこういう順番になったのか(そんなわけないよな)、意図的なものなのか知らないけど、大人でもドキっとしたもの。
小学校1年生にはきつすぎたみたい。
「ブタを食べるなんて許せない。もう絶対にブタを食べたりしない!」と息子。
よせばいいのに、そういわれるとつい、「OK。じゃあ、弁当にタコさんの形のウィンナーを入れるのもこれからは、やめておこう」などと言ってしまう私。
息子はしばし葛藤していたが、それでも布団に潜り込んだ状態で「もう肉は食べない」宣言をした。
きっぱりと。
「じゃあ、やってみるかー。世の中にはベジタリアンっていって、肉や魚を食べずにお野菜料理ばっかり食べてる人たちもいるんだしね」と私。
基本的にきらいな野菜がいっぱいある息子は、再び葛藤を始める。
いいねー、食べるべきか、食べるのをやめるべきか、それが問題だーと葛藤する少年の姿。
母ちゃんも随分とこの問題では子ども時代、思い悩み、葛藤したもんだよ。
息子は、しばらくして、ぽつりと言う。
「でも、おいしいから、肉を食べてしまうかもしれない」
そう。肉はうまい。特に炭火で焼いたりするとたまらなくうまい。ついついそういうことを思い出し、私は言ってしまう。
「おいしいよねー。バーベキューでさ、肉とかソーセージとか焼いて、焼き肉のたれ付けて食べると、たまんないよねー。あああああ、食べたいねえ」
話していると段々と本気で食べたくなってくるから、人間というものは怖い。ついつい、バーベキューの思い出にひたり、唾を飲み込み、クラクラしていたら、突然、息子が
「母ちゃん、なんでそんなこと言うの! もう絶対に絶対にブタを食べたりしない!」
あーあ、泣かしちゃった。
食べるということ、生きるということ、少しずつ少しずつ息子とは話し合っていきたいと思うのですが。
じっくりと語り合うには、今夜のテレビのミニブタたちはかわいらしすぎました……。
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