2010.07.13 Tuesday
11日、参議院選挙の投開票が行われ、
各テレビ局は午後8時少し前から開票特番を放送しましたが、
私は、テレビ欄を見て、2つ驚いたことがありました。
まずは、
テレビ東京が全局のなかで
最も早く開票特番をスタートさせるということ、
そしてもうひとつは、テレビ東京の内容説明です。
「池上解説タブーなし」
これは一体…。
テレビ東京は、全国に6局しか地上波の系列局をもっておらず、
BSで全国をカバーする電波は手に入れたものの、
報道体制としては、全国をカバーしきれていません。
そのため、出口調査において、
他のテレビ局よりもどうしても遅れをとってしまい、
時には、選挙特番の開始時刻を21時としたうえで、
さらに、時代劇風政界ドラマを放送したり、
候補者のドキュメンタリーVTRを延々と流したり、
開票そっちのけで討論会をするなど、
これまで、苦肉の策で開票特番を凌いできた印象があります。
当然、視聴率は奮わず、
前回の総選挙の際に放送された、
「TXN総選挙特番ニッポン戦略会議〜あすへの提言〜」は、
頑張って他局と足並みを揃えて、
午後7時57分にスタートとしたものの、
視聴率は2.4%という結果に終わっています。
このとき、テレビ東京は、
池上彰さんを総合キャスターとして起用したのですが、
あくまでも小谷真生子さんがメインということもあり、
そこまでの池上色は出ていませんでした。
しかしです。
今回は1部を「池上彰の選挙スペシャル」、
2部をこれまでどおりの「ニッポン戦略会議」とし、
ここ最近の、池上さんブームに乗っかって、
1部は思いっきり
「池上さんの解説」を前面に押し出した構成にしたのです。
しかもです。
テレビ欄にあったこの内容。
「池上解説タブーなし参院のドンを応援する
”○○組”ってナニ?”宗教と選挙”も解説」
これは…。
この内容に刺激を受けたのか、
普段はあくまでも自社制作の「県民の審判下る」のなかで、
テレビ東京の速報を差し込むだけの三重テレビが、
今回はテレビ東京の開票特番メインに切り替え、
今回のTXN参議院選特番は、
TXN系6局とBSジャパン、そして三重テレビでの放送となりました。
その「タブーなし」と銘打ったコーナーでは、
日教組を詳しく解説。
「君が代の代わりに」違う歌を歌うという映像の後に、
輿石候補の
「日の丸、君が代に反対するのが日教組と誤解しているのでは?」
というインタビューをつなげてみたりと、
VTRの編集自体も、かなりテレビ東京らしさが出ていました。
さらには池上さんの解説で、
都道府県別の、教員の日教組加入率を示してみたり、
(ちなみに三重県は全国トップでした)
「日教組の組織率が高いところは、
日教組のなかである程度の実力を蓄えると、教育委員会で出世する」
なんてことをさらっと言ってのけます。
他にも各党の支援団体として、
「連合」「全特」「創価学会」なんて名前が登場し、
「自治労」「自動車総連」「電機連合」など、
各組織がバックアップする候補者を次々と紹介。
その流れで、
「公明党を支える”学会票”」というVTRへ。
ピローンという音とともに、ポイント解説として
「公明党の支持母体は宗教団体の創価学会です」
埼玉の公明党候補の街頭演説で、
支援する人たちに、「創価学会の会員か?」とインタビューします。
そしてその流れで、公明党の山口代表へのインタビュー。
「創価学会が菅さんや仙石さんを嫌っているから、
民主党と連立を組まないと言う人がいますが?」
との池上さんの質問に、
山口代表は
「政教分離ですから」と答えます。
その答えを待ってました!とばかりに、
用意されていた「解説・政教分離」のVTRへ。
最後は、大阪のタレント候補を応援する100万票の組織票という、
やや柔らかな話題で軟着陸させ、このコーナーは終わりました。
いやあ。実にわかりやすかったですね。
【スポニチ】テレ東健闘!選挙特番視聴率、民放2位
結果、テレビ東京の今回の特番の視聴率は、
4部構成のなかで一番高いところで9.3%と、
これはテレビ東京の歴代選挙特番のなかで最高の視聴率、
全局中でも3位、民放2位という高視聴率を記録したのでした。
速報が苦手なテレビ東京が、
いかに解説部分を膨らませるか…ということで、
今、時代の流れに乗っている池上解説にお任せしたのでしょう。
構成としては、よくある池上解説番組と同じで、
斬新なところはありませんでしたが、その分、
内容は真正面からぶつかっていった、という感じですね。
特にネット上ではかなり話題になっていましたけれども、
テレビ欄にもこの特集部分には「タブーなし」と
書いてあったことから、他局では「タブー」なのかと…
そのことの方が恐ろしい感じがしました。
普段からテレビ東京のニュース、
特に夕方の「NEWS FINE」は、こういった姿勢で、
報道をされているので、私は昔からずっと見ています。
よく、(他の4大キー局の)民放のニュースはくだらないだとか、
ワイドショーのようだとか、
ネット上で文句を言っている人を見かけます。
だったら、テレビ東京の「NEWS FINE」を見ればいいのに、と、
私はずっと思っていますが、
文句を言いながらも、
結局は多くの人はワイドショーが好きなのでしょうね。
普段のテレビ東京の「NEWS FINE」なんて、
視聴率1%前後ですものね。
今回は偶然、そのテレ東の直球さと、
時代の寵児である池上さんの相乗効果で
高視聴率が記録されましたけど、
でもいつか、そんなテレビ東京の普段のニュースにも
陽のあたる時がやってくるのではないか、
今回の選挙特番の高視聴率は、
テレビ東京の(経済以外の)報道が、
開花する兆しなのかもしれないと、勝手に思ったりしています。
いや、そんなテレビ東京の夕方ニュースにも、
陽の当たった時代がありました。90年代後半の「夕方いちばん」
そして「ニュースアイ」です。
しかしその「ニュースアイ」で、
窃盗団の犯行を一部始終撮影したスクープについて、
事前に犯行を知り得ていたにもかかわらず、
警察に通報しなかったことや、
情報提供者に現金を渡していたことが問題になって以降、
一気に夕方ニュースは収縮してしまった経緯があるのです。
もう、禊は済んだんじゃないですかね。
そろそろ、本気出したらどうでしょうか。
期待しています>NEWS FINE
テレビ東京は、全国に6局しか地上波の系列局をもっておらず、
BSで全国をカバーする電波は手に入れたものの、
報道体制としては、全国をカバーしきれていません。
そのため、出口調査において、
他のテレビ局よりもどうしても遅れをとってしまい、
時には、選挙特番の開始時刻を21時としたうえで、
さらに、時代劇風政界ドラマを放送したり、
候補者のドキュメンタリーVTRを延々と流したり、
開票そっちのけで討論会をするなど、
これまで、苦肉の策で開票特番を凌いできた印象があります。
当然、視聴率は奮わず、
前回の総選挙の際に放送された、
「TXN総選挙特番ニッポン戦略会議〜あすへの提言〜」は、
頑張って他局と足並みを揃えて、
午後7時57分にスタートとしたものの、
視聴率は2.4%という結果に終わっています。
このとき、テレビ東京は、
池上彰さんを総合キャスターとして起用したのですが、
あくまでも小谷真生子さんがメインということもあり、
そこまでの池上色は出ていませんでした。
しかしです。
今回は1部を「池上彰の選挙スペシャル」、
2部をこれまでどおりの「ニッポン戦略会議」とし、
ここ最近の、池上さんブームに乗っかって、
1部は思いっきり
「池上さんの解説」を前面に押し出した構成にしたのです。
しかもです。
テレビ欄にあったこの内容。
「池上解説タブーなし参院のドンを応援する
”○○組”ってナニ?”宗教と選挙”も解説」
これは…。
この内容に刺激を受けたのか、
普段はあくまでも自社制作の「県民の審判下る」のなかで、
テレビ東京の速報を差し込むだけの三重テレビが、
今回はテレビ東京の開票特番メインに切り替え、
今回のTXN参議院選特番は、
TXN系6局とBSジャパン、そして三重テレビでの放送となりました。
その「タブーなし」と銘打ったコーナーでは、
日教組を詳しく解説。
「君が代の代わりに」違う歌を歌うという映像の後に、
輿石候補の
「日の丸、君が代に反対するのが日教組と誤解しているのでは?」
というインタビューをつなげてみたりと、
VTRの編集自体も、かなりテレビ東京らしさが出ていました。
さらには池上さんの解説で、
都道府県別の、教員の日教組加入率を示してみたり、
(ちなみに三重県は全国トップでした)
「日教組の組織率が高いところは、
日教組のなかである程度の実力を蓄えると、教育委員会で出世する」
なんてことをさらっと言ってのけます。
他にも各党の支援団体として、
「連合」「全特」「創価学会」なんて名前が登場し、
「自治労」「自動車総連」「電機連合」など、
各組織がバックアップする候補者を次々と紹介。
その流れで、
「公明党を支える”学会票”」というVTRへ。
ピローンという音とともに、ポイント解説として
「公明党の支持母体は宗教団体の創価学会です」
埼玉の公明党候補の街頭演説で、
支援する人たちに、「創価学会の会員か?」とインタビューします。
そしてその流れで、公明党の山口代表へのインタビュー。
「創価学会が菅さんや仙石さんを嫌っているから、
民主党と連立を組まないと言う人がいますが?」
との池上さんの質問に、
山口代表は
「政教分離ですから」と答えます。
その答えを待ってました!とばかりに、
用意されていた「解説・政教分離」のVTRへ。
最後は、大阪のタレント候補を応援する100万票の組織票という、
やや柔らかな話題で軟着陸させ、このコーナーは終わりました。
いやあ。実にわかりやすかったですね。
【スポニチ】テレ東健闘!選挙特番視聴率、民放2位
結果、テレビ東京の今回の特番の視聴率は、
4部構成のなかで一番高いところで9.3%と、
これはテレビ東京の歴代選挙特番のなかで最高の視聴率、
全局中でも3位、民放2位という高視聴率を記録したのでした。
速報が苦手なテレビ東京が、
いかに解説部分を膨らませるか…ということで、
今、時代の流れに乗っている池上解説にお任せしたのでしょう。
構成としては、よくある池上解説番組と同じで、
斬新なところはありませんでしたが、その分、
内容は真正面からぶつかっていった、という感じですね。
特にネット上ではかなり話題になっていましたけれども、
テレビ欄にもこの特集部分には「タブーなし」と
書いてあったことから、他局では「タブー」なのかと…
そのことの方が恐ろしい感じがしました。
普段からテレビ東京のニュース、
特に夕方の「NEWS FINE」は、こういった姿勢で、
報道をされているので、私は昔からずっと見ています。
よく、(他の4大キー局の)民放のニュースはくだらないだとか、
ワイドショーのようだとか、
ネット上で文句を言っている人を見かけます。
だったら、テレビ東京の「NEWS FINE」を見ればいいのに、と、
私はずっと思っていますが、
文句を言いながらも、
結局は多くの人はワイドショーが好きなのでしょうね。
普段のテレビ東京の「NEWS FINE」なんて、
視聴率1%前後ですものね。
今回は偶然、そのテレ東の直球さと、
時代の寵児である池上さんの相乗効果で
高視聴率が記録されましたけど、
でもいつか、そんなテレビ東京の普段のニュースにも
陽のあたる時がやってくるのではないか、
今回の選挙特番の高視聴率は、
テレビ東京の(経済以外の)報道が、
開花する兆しなのかもしれないと、勝手に思ったりしています。
いや、そんなテレビ東京の夕方ニュースにも、
陽の当たった時代がありました。90年代後半の「夕方いちばん」
そして「ニュースアイ」です。
しかしその「ニュースアイ」で、
窃盗団の犯行を一部始終撮影したスクープについて、
事前に犯行を知り得ていたにもかかわらず、
警察に通報しなかったことや、
情報提供者に現金を渡していたことが問題になって以降、
一気に夕方ニュースは収縮してしまった経緯があるのです。
もう、禊は済んだんじゃないですかね。
そろそろ、本気出したらどうでしょうか。
期待しています>NEWS FINE