カリスマメイド今田なおさん区議選出馬

　国政が激動する中、東京・秋葉原の“カリスマメイド”が来春の東京都千代田区議選に立候補する意思を表明している。有名メイドカフェ「ミアカフェ」に勤務する今田なおさん（２５）。医大卒で看護師資格も持ち、投資家の顔もある今田さんは、すでに秋葉原エリアの片側２車線以上道路における土日祝祭日「路上駐車全面開放」などの公約を発表。「アキバ活性化」を訴えるという。現役メイドの国政＆地方選出馬は初めてとみられる。「メイド議員」誕生なるか。

　今田さんは６月１３日、自身のブログで「２０１１年４月の千代田区議会議員選挙に立候補することを決意いたしました」と発表。すでに後援会も結成された。今田さんは「秋葉原を活性化し、元気にしたいと思い、出馬を決意しました」と話した。

　秋葉原の有名メイドカフェ「ミアカフェ」に数年前から勤務。自身のＤＶＤも出している“カリスマメイド”だ。出馬にあたり、秋葉原近隣地区の片側２車線以上の道路における「土日祝祭日の路上駐車全面開放」などの公約をすでに掲げている。

　今田さんはその理由について「ここ数年、秋葉原の中小老舗電器店などがどんどん閉店していくようになった。それが、路上駐車取り締まりが強化された時期や、駐車場を併設した大型家電量販店ができ、そこに買い物客が集中し始めた時期と重なっているんです。路上駐車を開放することで、地域と中小店舗の活性化につながるのではないかと思い、公約の１つにしました」と説明した。

　今田さんは医大卒で、看護師として総合病院で勤務歴もある。「人に奉仕したり、喜んでもらえる仕事という部分が、ナースの『奉仕の精神』と共通していると思った」こともあり、メイドの世界へ。長く働くようになった秋葉原を「ホーム」と感じるようになり「アキバに来ると『帰ってきた』という感じがします」というほど、秋葉原への思いが強くなったという。

　今田さんには「投資家」の顔もある。経済系メディアに「投資家メイド」として登場することもしばしばで、株やＦＸ（外国為替証拠金取引）などを手掛け、経済感覚を磨いている。路駐開放以外にも、税収増政策も考えており「千代田区の税収を上げるため、秋葉原活性化とともに、『お金持ちに、千代田区に来てもらう』ことにも取り組んでいきたい」と話した。

　選挙戦中は、メイドの格好で演説する予定。「今はまず、千代田区、秋葉原を元気にしたい。でも今後、それを実現するためにもっと大きな視野で見なければいけない、となれば、国政も視野に入れていいのではないかなと思っています」と話した。

　［2010年7月18日8時20分　紙面から］