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泉、仰天宣言!レスリングで12年五輪目指します

レスリングでロンドン五輪を目指すと明言した泉
レスリングでロンドン五輪を目指すと明言した泉
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 アテネ五輪柔道90キロ級銀メダリストで総合格闘家の泉浩(28=プレシオス)が17日、レスリングで2012年ロンドン五輪出場を目指すことを宣言した。柔道とレスリングという異種競技での夏季五輪出場を果たせば、もちろん史上初だ。泉はこの日、都内にある味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた総合格闘技興行SRCのサマートレーニングキャンプに参加。偉業達成に向け、まずは来年秋に行われる全国社会人オープン選手権出場を目指す。

 SRCのサマートレーニングキャンプ初日。レスリング練習で黙々と汗を流していた泉が、自ら口を開いた。「これからはレスリングの技術をしっかりと身につけていきたい。そして、2年後の(ロンドン)五輪を狙いたい」。突然のロンドン五輪出場宣言。しかも、専門である柔道ではなく、レスリングで。誰もが耳を疑った。

 04年のアテネ五輪で銀メダルを獲得した泉だったが、08年の北京五輪では2回戦で敗退。その後に転向した総合格闘技ではデビュー戦で黒星を喫したものの、その後は2連勝。今年6月には北京五輪柔道100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(23)との対戦も視野に入れていた。

 だが、総合格闘技でのレベルアップにはレスリングの技術が不可欠と判断。レスリングで世界の頂点を目指すことを決断した。これまで夏季、冬季の五輪にそれぞれ出場した選手はいるが、夏季五輪に異種競技で出場した選手はいない。それだけに泉は「夏季に2つ出た人はいないし盛り上がると思う」と笑顔で話した。

 当面の目標は来年秋に行われる全国社会人オープン選手権への出場。「今年の社会人オープン選手権(11月20日開幕、東京)に出たかったが、1年練習してからと安生(洋二)コーチに言われた。しっかりと練習して来年の大会に出たい」と話した。種目や階級については「柔道に近い」とグレコローマンでの挑戦を希望。階級もSRCでは93キロのライトヘビー級のため、一番近い96キロ級が濃厚だ。

 泉のレスリングでの五輪挑戦に関し、日本レスリング協会の福田富昭会長は「あいつの柔道力はたいしたものだから下がらず前に出て相手をぶん投げるぐらいにやってほしい。あの身長(1メートル73)であの体重だと世界の選手はやりにくいと思う」と歓迎。さらに「ロンドン五輪には十分間に合う。来年の大会いかんでは強化委員会で強化指定選手に選ばれるかもしれない」と期待した。柔道で五輪2大会連続出場を果たした男が、戦場を畳からマットに替えて、史上初の夏季五輪2競技出場を狙う。

 ◆レスリング・ロンドン五輪への道 レスリング男子の各階級出場枠は19。来年9月の世界選手権(トルコ・イスタンブール)で上位5位までの6選手がまず、五輪出場枠を獲得する。それ以外は12年3月に北京で開催されるアジア予選、4、5月に予定される2度の世界予選で配分される。日本が世界選手権で出場枠を確保した場合、泉は来年の社会人オープンで優勝するか強化委員会の推薦を受けて12月の全日本選手権に出場し、優勝した上で、12年5月の全日本選抜でも優勝すれば五輪代表。出場枠を確保できていない場合は、同様に全日本選手権に出場し優勝した上で、アジア予選などに出場し、自らの手で枠を確保することが条件となる。

 <本業ではSRC15出場へ>本業の総合格闘技でも、泉は10月31日のSRC15(両国国技館)に出場する可能性が高い。SRC関係者も「秋ぐらいの出場になると思います」と示唆した。6月20日のSRC13でイ・チャンソプ(韓国)に1R4分37秒、TKO勝ちした泉は「早くやりたい。言われたらすぐにでも戦う準備はある」とやる気満々だ。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年07月18日 ]

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