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自責の涙から18日…駒野“ハツラツ”再出発
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<清水・磐田>前半、右サイドをかけあがる磐田・駒野(左)
Photo By スポニチ |
Jリーグが本格的に再開し、磐田のW杯南アフリカ大会日本代表DF駒野友一(28)が、アウェーでの清水戦に先発フル出場した。日本が敗れた6月29日のパラグアイとの決勝トーナメント1回戦で、痛恨のPK失敗を犯してから18日。帰国後初の試合でも影響を感じさせずにプレーし、サイドからの正確なクロスでチャンスをつくった。静岡ダービーは0―0で引き分け、清水は鹿島と入れ替わって2位に後退した。
【試合結果】
痛恨のPK失敗で、一時はW杯での日本敗退の責任を背負い込んだ駒野が、Jリーグの舞台で躍動した。前半5分、FW前田の頭にクロスを上げて好機を演出すると、14分にもファーサイドに走り込んだ前田にピンポイントで合わせた。後半17分には中盤でボールを奪うと中央をドリブルで駆け上がりMF成岡にスルーパス。ゴールやアシストこそなかったが、南アで世界相手に見せたプレーを連発して攻撃の起点となった。
「家族旅行でリフレッシュできて、疲れもなくいい形で試合に臨めた。W杯の熱狂を続けていくには、今のような高いレベルのプレーを続けていかなければならない。それを心掛けてできた」
試合前には同僚のGK川口、清水FW岡崎とともにW杯出場選手に花束が贈られたが、アウェーにもかかわらず約2万人の観衆から大きな拍手を浴びた。「相手サポーターも温かく迎えてくれて、うれしかった。(パラグアイ戦以降)みんなが励ましてくれた。声援に恥じないプレーを心掛けた」。帰国した今月2日の関西国際空港での盛大な出迎え。磐田の練習に合流した9日には日の丸に大きく「駒野」と描かれたフラッグが練習場に飾られ、クラブには2000通を超える激励メール。その後押しに報いてみせた。
「欲を言えば勝ちたかった。そのあたりが残念だった。きょうのようなプレーを続けて、Jリーグを盛り上げていきたい」。パラグアイ戦のPK失敗後、MF松井やMF阿部に肩を抱かれて慰められたこともあり、チームワークの重要性を誰よりも感じていた駒野。言葉で表現するタイプではないが、右サイドに90分間“君臨”してプレーでイレブンをまとめ上げた。
自身の今後については「海外リーグにも挑戦したいし、次の14年W杯ブラジル大会も狙っていきたい」と力強く話した背番号3。首位チーム相手のドローに貢献し、次なる夢に向けて再スタートを切った。
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