藤澤ノリマサ初海外ライブ　上海万博２０００人魅了

　「ポップオペラの貴公子」こと藤澤ノリマサ（２７）が１７日、中国・上海万博の会場内にある日本産業館で、自身初の海外ライブを開いた。

　藤澤は高校時代に留学先のカナダでセリーヌ・ディオンらの音楽に影響を受けて歌手になることを決意。０２年に武蔵野音楽大学声楽科に入学し、ポップスにクラシックを融合させた「ポップオペラ」というジャンルを切り開いた。

　中国では無名の藤澤だが、ロシア人作曲家ボロディンの代表作をモチーフにしたデビュー曲「ダッタン人の踊り」を歌い始めると、パワフルで美しい歌声に２０００人以上が引き寄せられるようにステージに集まった。

　そのほか「Ｐｒａｙｅｒ」など６曲を熱唱。鳴りやまない拍手と歓声を全身で受け止め、「本当のグッドミュージックには国境はない。また、国境を感じさせる音楽はグッドミュージックとはなり得ない」という信念を実感した。