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【大相撲】

出た!満員御礼&激励懸賞

2010年7月18日 紙面から

「頑張れ名古屋場所」「僕たちは相撲が好きだ」と描かれた懸賞幕。地元企業の松本テクニコ株式会社がファンの思いを代弁した=愛知県体育館で

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◇名古屋場所<7日目>

 (17日・愛知県体育館)

 今場所初めて満員御礼となった土俵で、横綱白鵬(25)=宮城野=は旭天鵬を左上手投げで退け、平成以降で単独トップとなる初場所からの連勝を39とした。大関琴欧洲が関脇稀勢の里を寄り倒して全勝を守り、平幕の鶴竜、豊真将も7連勝。大関陣は日馬富士は北太樹を逆転で寄り切り、3勝目を挙げた。魁皇は時天空に引き落とされて2敗目を喫し、把瑠都は安美錦に敗れて3敗に後退。

 「頑張れ名古屋場所・松本テクニコ株式会社、僕たちは相撲が好きだ 松本テクニコ株式会社から懸賞があります」

 魁皇−時天空の取組前。そんな場内アナウンスとともに懸賞旗が土俵を回った。その瞬間、今場所初となる満員御礼の7600人から大歓声が起こった。

 懸賞を出したのは名古屋市千種区に本社がある空調とビルメンテナンスの松本テクニコ(株)だ。野球賭博問題の影響で今場所の懸賞は激減。そんな中、オーナーの松本太一氏(67)は、相撲ファンの思いを込めて名前を考えた。

 「企業は引きすぎ。相撲は引いたら負けですから(笑)。確かに名古屋場所の前にこんなふうになってしまって悲しい。でも、まじめな力士、精進ができる力士の方が断然多い」

 松本氏が考えている「まじめ」を象徴する力士が魁皇だという。松本氏は7日目から3日間、魁皇の取組に2本の懸賞を出す。タイミング悪く魁皇はこの日、時天空に敗れた。それでもこの話を報道陣から聞くと「こういう時期にありがたいです」と感謝の気持ちを述べた。

 「みんな『頑張れ』『相撲が好きだ』と思ってますよ。もっとファンの気持ちを大事にして、盛り上げてほしい」。松本氏は名古屋場所に、相撲界に懸賞でエールを送る。 (森合正範)

 

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