歌手浜崎あゆみ(31)らの海賊版DVDを販売したとして、警視庁生活経済課は15日までに、資源回収業ら2人を逮捕した。また、警視庁少年事件課は同日までに、人気アイドルグループAKB48のメンバーとの「握手券」を盗んだとして、窃盗の疑いで無職の男を逮捕。人気芸能人をめぐる犯罪は後を絶たず、捜査当局は撲滅にアタマを痛めている。
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浜崎の海賊版DVDを販売したとして、警視庁生活経済課が著作権法違反の疑いで逮捕したのは、韓国籍の資源回収業禹東鎮容疑者(41)=堺市美原区多治井=と、自称投資家須賀順也容疑者(43)=東京都江戸川区東葛西4丁目=の2人。
生活経済課によると、2人は浜崎のほか、加藤ミリヤ、西野カナら人気歌手のプロモーションDVDの海賊版をネットオークションで販売。禹容疑者は容疑を認め、須賀容疑者は「海賊版ではないと思った」と否認。それぞれ約50万〜230万円を売り上げていた。同課が、海賊版の入手ルートを調べている。
2人の逮捕容疑は2月から3月、山梨県の男性会社員(40)ら6人に、海賊版DVD8枚を約2万7千円で販売した疑い。
一方、警視庁少年事件課は、イベント会場で人気アイドルグループ「AKB48」のメンバーとの「握手券」を盗んだとして、窃盗の疑いで東京都練馬区大泉町6丁目、無職大井邦彦容疑者(25)を再逮捕、愛知県一宮市のアルバイト店員の少年(19)を逮捕した。
大井容疑者は、握手券を偽造しファンに渡したとして有価証券偽造・同交付罪で6月に起訴されている。
2人の逮捕容疑は3月17日夜、名古屋市東区で開かれたメンバー5人によるユニット「渡り廊下走り隊」のイベント会場で、握手券約900枚を盗んだ疑い。
警視庁によると、盗まれた握手券はイベント参加者から主催者が回収したもので、受付の机の上にビニール袋に入れて置いていた。握手券には回収済みを示す印などがなく、ほかの会場でも繰り返し使用できる状態だったという。2人はAKB48のイベント参加を通じて親しくなったという。