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魁皇、奮闘1敗キープで通算1005勝目

 魁皇がはたき込みで安美錦を破る=愛知県体育館
 魁皇がはたき込みで安美錦を破る=愛知県体育館

 「大相撲名古屋場所6日目」(16日、愛知県体育館)

 大関魁皇が安美錦を下し、1敗を守った。野球賭博問題で元大関琴光喜が解雇、6人の日本人幕内力士が謹慎処分を受けた場所で外国人力士の活躍が目立つ中、現役日本人力士最高位のベテラン大関が奮闘している。横綱白鵬は新小結白馬を圧倒し、初場所からの連勝を「38」まで伸ばした。大関琴欧洲と平幕の鶴竜、豊真将の4人が無敗を守った。

  ◇  ◇

 当たると同時に引いた。絶妙のタイミングではたき込み、魁皇が5勝目を挙げた。「引いてしまって…勝てたからいいようなもんでね」と不満顔も、この日一番の歓声を浴びた。

 同時に地元の福岡・直方市では、勝利を告げる花火が上がった。直方市の後援会関係者が17年前から実施しており、魁皇が勝てば2発を欠かさず打ち上げてきた。いまや場所中の風物詩だが、今場所は特に花火を楽しみにしている人が多い。

 後援会の職員は「NHKの放送がないので、花火で勝利を知る人が多い。花火が上がるとそこら中で『今日も勝ったんだね』って盛り上がっています」と話す。放送がないゆえの苦労もある。協会のネット動画で勝敗を確認するが「よく映像が止まっちゃって」。リアルタイムで勝利を知らせるため、さまざまな策を練っていくという。

 これで通算1005勝目。千代の富士の歴代最多1045勝も見えてきたが、魁皇は「そんな先のことは」と苦笑い。地道に一つずつ勝ち星を積み重ねていく。

(2010年7月16日)





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