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愛知選挙違反:「代金払うつもりなし」県議妻の知人ら供述

 参院選愛知選挙区で当選した民主党の安井美沙子氏派の運動員による選挙違反事件で、公職選挙法違反(供応買収)容疑で逮捕された愛知県春日井市中央台、無職、金沢福子容疑者(67)から供応接待を受けたとされる知人らが県警の調べに「代金を支払うつもりはなかった」という趣旨の供述をしていることが16日、分かった。福子容疑者と夫の金沢利夫県議(71)は投票日翌日の12日に代金を回収したが、県警は偽装工作の可能性が高いとみている。

 福子容疑者は6月27日夜、同市内の飲食店で、同市の男女14人に安井氏への投票や票の取りまとめを依頼し、見返りに1人千数百円相当のめん類やビールで接待したとして逮捕された。

 県警や同党関係者によると、14人の一部は接待を受けたことを認める供述をしているという。また後日代金を支払ったことについても「食事をした日は、後で払う約束ではなかった」という趣旨の説明をしているという。代金の回収は県警が捜査に着手した後に行っていた。

 民主党関係者によると、安井氏は同選挙区(改選数3)で3位当選したが、6月24日の公示直後は苦戦していると陣営も分析していた。県警は福子容疑者がこうした情勢を踏まえ、支持固めを図った可能性もあるとみている。

 15日午後11時15分ごろ、捜査員6人が同市内にある県議の事務所を家宅捜索し、段ボール数箱分の資料を押収した。【秋山信一、花井武人】

毎日新聞 2010年7月16日 15時00分

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