諏訪悪をリーダーに気勢を上げる河野、真田、浜の新世代軍=全日本道場
全日本の新世代軍が15日、神奈川県下の道場で合同特訓を行い、超党派軍との全面対決(25日・後楽園ホール)へ決起した。「勝てば3冠王座挑戦権を獲得、負ければ軍団解散」という命運の8人タッグ戦は諏訪魔(33)、河野真幸(30)、真田聖也(22)、浜亮太(30)組が、鈴木みのる(42)、船木誠勝(41)、太陽ケア(34)、曙(41)組に崖(がけ)っぷちの戦いを挑む。
3冠王者・鈴木が支配する全日本マット。諏訪魔はフロントに嘆願書を提出して挑戦を直訴した。だが王者もしたたかで「解散」の条件を突き付けられた。諏訪魔は「鈴木からフォールを奪えなかったら解散する。後楽園が勝負。オレが勝つ」と、覚悟を口にした。
4月のチャンピオン・カーニバルでは諏訪魔、河野、真田が鈴木に敗退。唯一勝った浜も、5・2名古屋大会で3冠王座を奪われた。今月4日の大阪大会では、河野が3冠王座に挑戦して失敗。世界タッグ王座決定戦でも河野、真田組がケア、曙組に屈した。敗走続きの新世代軍にとって、諏訪魔に“鈴木降ろし”を託すしかなくなった。
新世代軍が挑戦権を勝ち取れば、8・29両国国技館大会で諏訪魔が鈴木にタイトル決闘を挑む。昨夏から船木の加入、武藤敬司の長期休場、小島聡の退団と揺れ動いた全日本マット。今回の軍団抗争は、1年11カ月ぶり王座返り咲きを目指す諏訪魔の真価が試される。
(2010年7月17日)