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かおる姫“注目対ケツ”粘り勝ちでニッコリ

 浅尾美和(右)のブロックを外しスパイクを決める菅山かおる=大阪市北区、中之島ビーチ(撮影・松井愛子)
 浅尾美和(右)のブロックを外しスパイクを決める菅山かおる=大阪市北区、中之島ビーチ(撮影・松井愛子)

 「ビーチバレー大阪カップ第2日」(16日、大阪・中之島特設会場)

 “ビーチの妖精”と“かおる姫”の注目対決となった、女子2回戦の浅尾美和(24)、草野歩(25)組(エスワン)と、駒田順子(31)=ポイント、菅山かおる(31)=WINDS=組の一戦はフルセットの末、駒田、菅山組が競り勝った。“かおる姫”のペアは準決勝進出となり、浅尾組は敗者復活2回戦に回った。浦田聖子、西堀健実組(フリー)は楠原千秋、三木庸子組(フリー)を下して準決勝に進んだ。

  ◇  ◇

 色白の菅山が笑った。真っ黒に日焼けした駒田が雄たけびを上げた。第1セットを奪い、第2セットは奪われた。フルセットまでもつれ込むシーソーゲームを制して“ビーチ界のオセロ”は対照的に喜びを表現した。

 勝因は粘りだ。菅山のバレー全日本時代を思わせる捨て身のレシーブが何度も危機を救った。「菅山さんがいいトスを上げてくれる。練習でやってきたことができる」と駒田。菅山は「駒田さんが決めてくれる。頼りになります。息もピッタリ」。結成2カ月。相性もバッチリだ。

 菅山にとってリベンジの機会だった。5月の大日本印章オープンでは菅山は浦田景と組んで浅尾組に敗れた。2カ月ぶりの再戦。1勝1敗とする快勝に「やってきたことを出せれば結果はついてくると思った」と自信の表情を浮かべた。

 昨年4月、戦場をビーチに移した。踏ん張りの効かない砂。上空を容赦なく舞う風。インドアとは似て非なるビーチバレーに苦しんだ。「練習で何回も何回もやって、体に染みつかせた」。実績だけでは通用しない世界。努力を重ねるしかなかった。「結果を出したかった。必死だった」と明かした。

 菅山所属のWINDS社長で兼選手でコーチも務める西村晃一(37)は「確実に上達している。のみ込みが早いし練習でやったことは確実に試合でできる。まだ伸びしろもある」と、菅山の進化を証言した。

 その西村組もこの日同じく、準決勝進出を決めた。菅山は「WINDSで優勝できるように頑張ります」。堂々とアベックVを誓った。

(2010年7月17日)
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