関連記事
知事決断を評価 山田農相
種雄牛問題・知事一問一答
経済復興へ各団体協議 日向
美郷3商工会がプレミアム商品券販売
【行事の中止・延期】日向
【記者コラム】うすでこ(高鍋支局)
東京の中学生も応援 宮崎西中に手紙やビデオ
【行事の中止・延期】県央
異常牛、国へ報告せず 県「問題ない」と殺処分
自衛隊員がきょう撤収
【口蹄疫Q&A】ほかの家畜伝染病との違いは?
知事「断腸の思い」 早期決着迫られ決断
「県有」方針から迷走
本県に是正指示へ 農水省、民間種雄牛処分
知事、方針変えず 農相「認められない」
国、県融資制度 申請の6割非発生地域
復興へ多角的支援を 関係自治体対策会議
試合前観客に県産品 ガンバ大阪
「発生地と違う苦しみ」 処分対象外繁殖農家
口蹄疫対策特別措置法って何?

国、県融資制度 申請の6割非発生地域
(2010年7月15日付)
口蹄疫が発生した4月下旬以降、被害農家を対象にした国、県の融資制度に173件(12日現在)の申し込みがあり、口蹄疫が発生していない串間、小林市などの農家が6割を占めていることが13日、県のまとめで分かった。
申込総額は約33億円。家畜がいなくなった児湯地域を中心とする発生地域は運転資金の需要が少なく、非発生地域では肉用牛繁殖農家が競り中止により無収入となる上に飼育コストが増加していることなどが背景とみられる。
申し込み状況は、金利の一部を県や市町村などが負担し生活費にも使える口蹄疫緊急対策資金が149件(約5億3千万円)。家畜の購入資金や飼料代など経営再開・継続の費用を無利子で融資する家畜疾病経営維持資金が7件(約23億3千万円)。運転資金などの借入金返済に役立てる無利子の大家畜、養豚特別支援資金が13件(約4億9千万円)。少額ながら無利子で生活費に充てられる畜産経営体等生活支援資金が4件(約300万円)。
市町村別では、これまでに家畜の移動・搬出制限区域に含まれたことがない串間市27件、高千穂町5件など。そのほか小林市34件、高原町14件など、非発生地域の合計は102件に上る。
肉用牛繁殖農家が利用する傾向が強く、県営農支援課は「県内の競りが中止されているため、繁殖農家の収入が絶たれている。殺処分対象外の畜産農家は、家畜の飼料代などの経費で経営が圧迫されている」と分析。「発生地域でも経営再建に伴い、申し込みが増えることが予想される」としている。