相撲知識バラバラ！「独立委」不安な船出

　日本相撲協会の外部から選ばれた有識者１１人による「ガバナンス（統治）の整備に関する独立委員会」が１６日に都内で初会合を開き、正式に発足した。だが委員の相撲の知識がバラバラで、不安な船出となった。

　ワタミ会長の渡辺美樹委員は「理事は外部が３分の２以上にしてプロの経営をすべき」と大胆な改革案を披露。その一方で「４分の３以上の（評議員の）賛成がないと、寄付行為（相撲界の規約）を改正できない。相撲ファンが知り得ない情報を教えてもらった」と発言。また、別の委員は「これから（相撲を）勉強します」と悠長に語った。

　奥島孝康座長は「反社会的勢力の排除や維持員席の問題は９月場所前に、中長期的な改革案のロードマップは遅くても来年３月までに完成させたい」と表明しながら、維持員席のことについては「実態も把握していない」とポロリ。また独立性を保つため、当初予定されていた親方衆のオブザーバーは「発言がないのであれば、必要なときに参考人として呼んだ方がいい」と設置しないことを決定した。次回会合は２４日に東京・両国国技館で行う予定。場所中、しかも佳境の１４日目に開催する日程に関しても疑問が残った。