調書窃盗、3被告に実刑 神戸事件で革マル派 2009/1/14 20:37
1997年に神戸市で起きた連続児童殺傷事件で、逮捕された当時14歳の男性の供述調書を盗んだなどとして、窃盗罪などに問われた革マル派の活動家竹内政行被告(58)ら3被告に、東京地裁は14日、いずれも懲役2年6月(求刑いずれも懲役4年)の判決を言い渡した。
判決理由で戸倉三郎裁判長は「調書のコピーを報道各社に郵送し、男性のプライバシー情報を大量流出させた。少年の健全育成の観点から審判や記録を原則非公開とする少年法の精神をないがしろにした」と指摘した。
ほかの2人は山本直樹(38)、小野田勝(56)の両被告。
判決によると、竹内被告らは殺傷事件を「国家権力による陰謀」とする同派の主張を裏付けるため、97年9月、数人と共謀。男性の精神鑑定医が勤めていた神戸市北区の兵庫県立病院に侵入。男性の捜査段階の供述調書を盗むなどした。
男性については神戸家裁が医療少年院送致とし、2004年3月、関東医療少年院を仮退院。その後、本退院となった。