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宮崎 農家の種牛6頭を処分

7月17日 19時12分

宮崎県の口てい疫の問題で、被害が最も集中した県の東部で最後まで残っていた高鍋町の農家の種牛6頭が17日に処分され、感染拡大防止のため周囲に設定された制限区域は解除される見通しになりました。

この種牛は、高鍋町の畜産農家、薦田長久さんが飼育してきた6頭です。17日は、午前中から、白い防護服を着た作業員が、農場から種牛をトラックに乗せて高鍋町にある家畜を共同で埋める土地に運びました。薦田さんによりますと、農場で種牛を見送る際には、今回の口てい疫の発生以来、自主的に立ち入りを控えていた従業員や家族も立ち会って、花や焼酎を手向けたということです。宮崎県によりますと、種牛6頭の処分のほか牛舎の消毒も終わり、残りの作業も17日じゅうにすべて終わる見込みだということです。この種牛をめぐっては、宮崎県が、「畜産の復興に役立ててほしい」とする薦田さんの意向をくんで、いったんは処分せず残すことを目指しましたが、国が例外は認められないと反対するなかで、薦田さんが処分の受け入れを決めました。宮崎県では、今回の口てい疫の発生以降、感染の拡大を防ぐために処分した家畜はおよそ28万9000頭に上りましたが、17日の6頭ですべて終わりました。宮崎県は、この農場から半径10キロの範囲で設定している家畜の移動制限を18日午前0時に解除することにしています。