PR:
種牛殺処分に涙「無念だ」…国への納得できない思いも
殺処分を前に、所有する種牛に手向けてもらうための花束を作業員に渡す薦田長久さん(右)ら
Photo By 共同 |
口蹄疫の発生が宮崎県で4月に確認されて約3カ月。昼夜を問わず、徹底した消毒で守り続けた種牛6頭が17日、殺処分となった所有者の薦田長久さん(72)は肩を落とし、報道陣に「本当に無念だ」と語った。
高鍋町の薦田さんの農場では午前10時半、最初の牛を載せたトラックが出発。6頭の中で最も優秀な「勝気高」の名前の由来となった薦田さんの妻勝子さんら家族や、農場関係者が見送った。
種牛は2頭ずつ順番にトラックに載せられ、約5キロ先にある、既に約1万頭の牛や豚が眠るという埋却地に運ばれた。家族によると、牛を一番かわいがっていた勝子さんはトラックに手を差し伸べながら泣き崩れ、薦田さんも搬出をじっと見守っていたという。
「県民に迷惑を掛けたくない」との思いで受け入れたものの、今も殺処分には納得していないという薦田さん。特別措置法に基づく殺処分を主張した国への釈然としない思いを胸に、処分を控えた種牛たちにこんな言葉をかけたという。
「正しく法律が使われる世の中にしたい。そのために犠牲となるおまえたちを誇りに思う」
農場前で取材に応じた薦田さんは目に涙を浮かべ、「種牛の死が無駄じゃなかったと言えるようにしたい」と語った。
関連ニュース
読み込み中..
PR
関連写真
読み込み中..
- ゲリラ豪雨で土砂崩れ同時多発か…不明女性の捜索続く
[ 07月17日 13:28 ]
- ピカチュウがお見送り「ポケモン新幹線」出発!
[ 07月17日 13:00 ]
- 北海道足寄町で観光バス横転、49人負傷 [ 07月17日 12:47 ]
- 絶滅危惧種“最も美しいシマウマ”の赤ちゃん誕生
[ 07月17日 12:30 ]
- 勤務先で小4男児にわいせつ…元臨時教員を逮捕 [ 07月17日 12:20 ]
- さあ夏本番!九州北部から北陸が一気に梅雨明け [ 07月17日 12:00 ]
- 種牛殺処分に涙「無念だ」…国への納得できない思いも
[ 07月17日 11:59 ]
- 宮崎県が民間種牛6頭の殺処分開始 [ 07月17日 11:53 ]
- 合成写真でサルコジ大統領風刺「ルモント」に回収命令 [ 07月17日 11:45 ]
- 公の場での活動続くカストロ氏、今度は外務省訪問 [ 07月17日 11:27 ]
- 「グラウンド・ゼロ」隣から18世紀の木造船発掘 [ 07月17日 09:45 ]
- 欧州も暑いぞ…クーラー品切れ、熱中症続出
[ 07月17日 09:43 ]
- 京都府民は湿度に敏感 「梅雨のジメジメ感」調査トップに [ 07月17日 09:21 ]
- 日暮里から空港へ最速36分「成田スカイアクセス」開業
[ 07月17日 09:15 ]
- ネギ、大根、オクラにゴーヤー…天候不順で野菜価格上昇
[ 07月17日 08:56 ]
- 「iPhone4」ケース無料配布で“火消し” [ 07月17日 08:52 ]