東京・多摩地区で08年秋以降、小学生の女児ら5人が相次いでわいせつな行為をされた事件で、強姦(ごうかん)致傷などの容疑で逮捕された稲城市立小教諭、大塚友意(ゆうい)容疑者(29)が被害女児らに対し「名前は分かっている。人に言うな」などと脅して事件を口止めしていたことが警視庁捜査1課の調べで分かった。
同課によると、大塚容疑者は女児以外にも、05年ごろから都内や神奈川県で10代~20代の十数人の少女や女性にわいせつな行為をした疑いが持たれている。主にバイクで住宅街をうろつき、学校、学習塾、駅などから尾行し、家族の不在を確認した上で家の中に押し込んで襲っていた。
一方、大塚容疑者の再逮捕を受け会見した勤務先の小学校長は「誠に遺憾で謝罪申し上げる。二度とこのようなことが起こらないよう再発防止に努める」と陳謝した。大塚容疑者のクラスの児童や保護者に心理的影響があり、カウンセラーを配置したという。【神澤龍二、山本太一】
毎日新聞 2010年7月17日 東京朝刊