携帯電話用の賭博サイトを運営し、客に現金をかけさせたとして、警視庁保安課は16日までに、東京都品川区西五反田３、会社社長、宮本智行容疑者（30）ら男３人を常習賭博容疑で逮捕した。同課によると、宮本容疑者は「弁護士から問題ないとの意見をもらっていた」と容疑を否認している。携帯用の賭博サイトの摘発は全国初という。

　同容疑者らは、ａｕとソフトバンクモバイル向けに27サイトを運営。現金や金券、食品などを賞品にして、のべ約２万７千人を相手に約１億３千万円を売り上げた。サイト側で勝率を0.4～10％に制限し、客に現金で支払われたのは計142万円だけだったという。

　逮捕容疑は昨年10月～今年５月、「懸賞じゃんけんぽん」など５つの賭博サイトを運営し、客９人に賭博をさせた疑い。

　サイトでは１枚250～300円のチケットを購入させた上で、「じゃんけん３連勝で１千円」「５連勝で１万円」などの条件で１回につきチケット１枚を使わせた。

　サイトは携帯電話事業者が審査した「公式サイト」で、賭け金は通話料と一緒に事業者側が代行請求する仕組み。未成年の客もいたほか、「賭け金が後日払いなので、安易に大金をかけてしまった」と供述した客もいたという。