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日本相撲協会の村山弘義理事長代行(73)が失態を犯した。15日に愛知県体育館で行われた大相撲名古屋場所5日目の幕内の取組中、55歳の男性観客が卒倒。心肺停止に陥り、救急車で名古屋市内の病院へ運ばれたが、午後5時48分に死亡した。男性が倒れた時、村山理事長代行は“私用”で外出しており、現場は一時混乱。幕内の取組中に協会トップが外出することはあり得ない事態で、外部の人間が本場所を軽視する姿勢を図らずも露呈した。
その時、村山理事長代行は不在だった。亡くなった男性が倒れたのは午後4時40分頃の幕内の武州山―土佐豊戦の仕切り中。目撃した観客によると、観戦していた正面中央の升席から立ち上がった瞬間、通路に前のめりに倒れたという。
意識がなく、心肺停止状態だったため、すぐに警備の親方衆が駆け付けて担架で通路に運び、救急車を呼んだ。その間、看護師がAED(自動体外式除細動器)と心臓マッサージで応急処置を施した。この非常事態に、名古屋場所担当の二所ノ関部長(元関脇・金剛)は村山理事長代行の指示を仰ごうと理事室に駆け込んだが、肝心のトップはいなかった。
「代行がいないよ!」。二所ノ関部長はあわてふためき、理事室から出てきた。トップからの指示がないため一時は現場が混乱。幸い、看護師や警備の親方が適切な処置をとったためそれ以上の騒動にはならなかったが、同部長は「代行がおるっていうだけで安心するわな」とトップの不在に疑問を投げかけた。しかも男性は亡くなっただけに責任は重大だ。
肝心の村山理事長代行はこの日、昼過ぎに愛知県体育館に出勤した。ところが午後3時50分過ぎ頃に「古巣にちょっとお茶を飲みに行ってきます。30分ぐらいで戻ります」と徒歩で外出。元東京高検の検事長を務めた経歴から、体育館から徒歩約5分の名古屋地検でお茶を飲んでいたようだ。
事故が起こったのは、まさにこの間だった。約束の30分を過ぎても戻ってきておらず、代行補佐役の尾車親方(元大関・琴風)が急きょ、携帯電話で連絡。体育館から車で迎えに行った。戻ってきたのは救急車が到着した午後4時50分頃で、二所ノ関部長からようやく報告を受けた。
そもそも幕内の取組中に理事長が穴を開けることはあり得ない。しかも「他の理事の方がおられるから処置もキチッと対応ができた」と自らの外出は棚上げ。ただ、さすがにバツが悪かったのか、打ち出し後は外出の理由については沈黙し、代わりに「大事な時に代行がいないと言われるのかな」と開き直った。
2日目に休場した時は「24時間、理事長がいないといけないのですか?」と逆ギレした。自らの危機管理意識が全くない外部役員に、もはや相撲協会の改革など望めない。
(2010年7月16日06時02分 スポーツ報知)
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