ふじながたかみの日本御臨終宣言

とか書いちゃうと「表現規制賛成派への転向か！」とか思われるんだろうからまず言っておく。私の信念から単に表現規制反対派を名乗りたくないだけ。というのもサイゾー2005年９月号「M2」、そして「教育「真」論」を読んだ後故にアホらしくなったからだ。

■左翼的規制反対派の存在価値はもはやない

宮台さんが「M2」で書いていたけど、左翼の議論は客観的な政策評価から程遠く、国家権力や警察権力への批判ばかり。AMIもそう。それでは単なる自己保身にしか見えない。学校の想い出に浸る輩が、凶悪犯罪の背景に目を向けないわな。

ここ２年の私の表現規制問題への考え方は「統治権力ばかりに目を向けずに国民にも目を向けること」である。最近ではこの考えがもっともシビアになってきて、私益を追及する政治家や役人に権利侵害で訴えたって無駄と思えた。もはや「表現の自由」をタテに反対するのはマスターベーションでしかない。国民が表現規制を要求するほど不安が広がるなら不安の要因を考えていかなければならない。そして不安を手当てする社会的施策を考えていかねばならないのに、規制反対派の論調は権利や陰謀論ばかりで私なんかあきれ返る。賛成派も反対派も議論の前提が不備。だから私は「表現規制問題よりももっと大事なことがあるだろう」と言ってきたのに、バカな反応を返されるだけでどうにもならない。規制反対派がただ表面的なことだけしか語らないというならば、私は表現規制反対派などやめてやる。

結論。左翼的な自己保身のカタマリである規制反対派の存在価値はもはやない。国家権力にばかり目を向けて、ガス抜きするアホだらけじゃ結果は推して知るべし。もういい加減に目ェ覚ませよ。と言ってみる。もう半端な態度で表現規制に反対したってダメ。流血覚悟で臨むしかない。そういう心性を持った者が現れぬ限り、私は表現規制反対派を名乗るのを今後一切やめる。それが私の「脱・表現規制反対派」宣言。無垢でアホな田吾作と一緒にされては迷惑千万である。

■1964年まで、西郷隆盛はヒーローでした

1964年までは西郷隆盛がヒーロー。1964年以降は坂本竜馬がヒーロー。これは北一輝研究の第一人者・松本健一さんの「64年革命説」という発言の中にあるもの。要約すると、1964年以前の日本は弱者意識ゆえにアジアの一員という意識があり、西洋に対して強いコンプレックスがあった。ところが1964年を境に日本は弱者意識もアジアの一員という意識も消えて「西側先進国の一員になった」…と。そうなると非常にドメスティックかつ一国主義的になる上に「60年安保」も重なって、「アメリカについて行きさえすればOK」というヘタレ話になる。昨今のおバカな反中反韓反朝*1世論などを見ればわかるだろう。これでは諸外国からバカにされるのも当然の話である。実際バカなんだから。ちなみに私はアジアだけでなく、ヨーロッパでさえも本音レベルでは日本を蔑視しているところがあるように思えてならない。思考も成熟しているが故に言及しないだけ。六カ国協議ではロシアもおそらく呆れ顔だろう。

アジアとの共生を言うとき、「中国と仲良くするのか！」と反中丸出しの反論とかが返ってくる。お前らは亜細亜主義をなんだと思ってるんだ。次回、亜細亜主義を語ろうと思う。

■そんな半端な気持ちで入会したのか！

前にも書いたが、私は郵政民営化条件付反対派である。

で、小林興起前衆院議員や荒井広幸参院議員が参加する新党「日本」で、田中康夫長野県知事が代表を務めるという。田中知事としてはこういった人たちと組んだ方がいいし、時が熟せば民主党からも流れてくることを期待しているであろうことは予想できる。それにひきかえ、チームニッポンの掲示板の体たらく。「田中氏の族議員連合との合体がはじまるのだったら、このチームニッポンというのは、ふざけた集まりになる」だと？　田中知事を「くだらない情に動くような人間として見て行く」だと？　お前らバカだな。そんな半端な気持ちで入会したのかよ。郵政民営化＝景気回復をベタに信じ込むバカばっかりか。郵政反対派はみんな利権議員か。ポリシーがあって戦略的思考があるのかと思いきや、どうもポリシーも戦略的思考もない人間の集まりになっているようだ。今すぐやめてしまえ。そんなヘタレな人間はチームニッポンには必要なし。