「もっと元気のいい国歌でもいいかなという意見が(党内に)あった」
菅首相は6月14日の衆院本会議でこう語り、「いまは国旗も大好きだし、国歌も決して嫌いなわけではない」と釈明した。
国旗・国歌に反対した人がいまでは首相や大臣なのだから、冗談のような話だ。
そして、就任後は安保政策でも消費税増税についても自民党と大差がないことばかり述べている。
この菅首相の政治的スタンスの「軽さ」については、30年来の付き合いで政治行動をともにした閣僚経験者も「長年いろいろ話してきたけれども、結局何がやりたいのかわからない」と当惑する。
いったい、菅政権は何をめざしているのか。
その一つのヒントが、菅首相と仙谷氏がともに信奉する政治学者の松下圭一氏だろう。菅首相は著書『大臣』で「松下理論を現実の政治の場で実践する」と書き、所信表明演説でも松下思想を「私の政治理念の原点」と掲げた。仙谷氏も松下氏の著書を「まくら元に置いて、年中読んでいましたね」(早野透著『政治家の本棚』)と語っている。
松下氏は1960年代の市民運動のイデオローグであり、革新自治体の理論的支柱でもあった。松下氏の主張は次のようなものだ。
「明治国家は、今日の分権化・国際化のおおきなうねりのなかで、解体・再編が必要となっています。国家観念は、(1)市民と政府に分解するとともに、(2)政府は自治体、国、国際機構に三分化するわけです」(『日本の自治・分権』)
「行政の意義設定をめぐって必要とされるのは〈中略〉市民の具体的な政治課題からの出発と、その主体を『国家』から『市民』へと置換することである」(『市民自治の憲法理論』)
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