2010-03-20
■[雑記]色々と調べて回って思ったこと
つらつら書いてくぜ。
大阪府の橋下知事も今回の都条例改正案に触れて、大阪府でも規制案制定のための調査をはじめるという記事を見てこの流れは止められねぇな、と思った次第。
石原都知事も歯切れが悪かったけど、いつぞやのディーゼル排気ガス規制みたいに、記者会見にエロ同人誌やエロマンガ雑誌を記者の前にばら撒いて「こんな本が普通に買える状況なんだよ！！」みたいなパフォ打ってたらどうなってたんだろうね。
で、今回の規制案には小説は対象外らしい。挿絵はどうなんだって話ですが、ハイティーン向けのライトノベルやエロゲーのノベライズをはじめとするエロライトノベル以外の一般的な小説にはSFにしろ純文学にしろ挿絵は無い。祥伝社ノン・ノベルみたいな新書版には挿絵が入ることはあるけども。
今回、小説家関係の動きが少ないのはここに起因するのかもしれませんなぁ*1。自分が敬愛してやまない菊地秀行氏や平井和正氏もこのエントリーを書いている現時点では反対声明をあげた様子はないようで、両氏の伝奇バイオレンス小説はどれもこれでもかというぐらい女性がヤクザとかにレイプされまくりですが、大半は人妻だったり成人女性です。ただし魔王伝一巻では九歳の幼女を嬲り殺したことを自慢したヤクザが出てきますが……。
よく反対派から槍玉にあげられる「太陽の季節」も対象外なんじゃないかね。挿絵なんてないだろうし。太陽の季節が当時流行ったせいで「太陽族」が出て若者の性風俗が乱れて性犯罪も増加したぞ！ どういうことなんだ！ ってよく反対派が槍玉に上げてるんだけど、それってやっぱ規制しなきゃダメじゃね？ って流れになるだけでそれを攻撃材料にしない方がいいと思うのだがどうだろうか。どうも石原都知事憎しだけで動いてる人が、攻撃方法を履き違えてる気がするんだよなぁと。
児童ポルノ規制の時もなんでエロゲー男向けエロマンガばかりなんだ、少女漫画雑誌も性描写ひどいだろそっちも規制しろよみたいな支離滅裂なこと言ってる人もいたけど、それとやってることは変わらんなぁと。表現の自由を守るならそういう女性向けのレディースコミックスも守らないといけないのに。今回は都知事が過去に発表した小説を槍玉に上げて同じ過ちを繰り返しているような気もしないでもない。
後は、はてダでも有名なカマヤン氏のブログ見てると、心情的に反対派に同情してる人でもちょっとなーと思うんだぜ。この人はいつぞやのアキバデモの時にJSF氏に突っかかって自爆した人という印象しかないんだけどｗ 今回の都条例改正をニュースで知って、それで良悪の判断が付かない人が検索してカマヤン氏のブログをみてどう思うのかってことだな。
カマヤン氏に関わらず、ネット上で「改正案が通ればドラえもんもドラゴンボールもサザエさんもガンダムも規制される」とセンセーショナルに危機感煽ったり、異論を唱えてるブログや発言者を一律して「規制賛成派」として攻撃するような後先考えない人大杉漣。これだけニュースで取り上げられてる以上、規制反対派も見られていることを今一度肝に銘じるべきかと思うんだ。幼稚な攻撃性だけを見せられると、自分は心情的に規制反対でも反対運動には加われないってのが正直な感想なんだ。
この法案を推進しているらしい警察官僚が以前、鹿児島県警の本部長だった時、現地での冤罪事件に関わっていた！ というのももうここまで来ると別の政治闘争に摩り替わってるし。反対派のオマエラ戦線拡大し杉。第一冤罪事件はどの県警でも起こりうることだしなぁ。残念なことに。
で、色々回ってたらこういうブログも発見していて、俺が感じていたモヤモヤ感をだいぶ取り払ってくれたという点で一読の価値ありですよ。二番目のブログってJUNE系で一時期問題になった「提言事件」の時に色々と取り上げていた人かねぇ。懐かしいねぇ。
http://d.hatena.ne.jp/ymScott/20100319/1268969160
http://deztec.jp/design/10/03/18_society.html
まぁ自分が何を言いたいってのは、落ち着けやってことだなｗ カマヤン氏にしろはてダに関わらず2chやツイッターとかでセンセーショナルに煽ってる人も含めて。後敵を作りたいのか味方を増やしたいのか分からん人も。現状ではそういう過激なこと言ってる人は反感や敵を増やすだけだと思う。
それと別の政治闘争へ踏み込む人、この件で条例がおかしいことを主張するための一手段として別のそういった政治闘争を持ち込んで利用するのは戦略的に「有り」かもしれないけど、その持ち込んだ別件闘争がメインになって母屋取られちゃったみたいなことになると目も当てられない。
コレとソレは別件、ということをまずは肝に銘じないと、どうにも焦点かぼやけると思う。俺ですら判断出来辛くて触れたくないぐらいに。件の警察官僚の過去も今回とは別件として討論するべきことだもの。とりあえずその人の過去と今やってることに関連は見出せない、と俺は思うのだった。
ちなみにツィッターで保守系論壇の西村幸祐氏に共闘持ちかけて袖にされたら今度は保守系やネトウヨだからと叩くのも無しなｗ これも結局敵増やしてるだけor別の政治闘争へシフトしているだけに過ぎないんだなぁと。
前々からこの規制に関する反対意見には首をかしげる内容が異常に多かったりします。
個人的には普段はアニメやマンガの事記事ばかりを書いてるブログや二次創作の小説やイラストを書いてるサイトでいきなり規制反対とか言い出すケースってかなり多いような気がしてなりません。
しかもそのほとんどが「改正案が通ればドラえもんもドラゴンボールもサザエさんもガンダムも規制される」とdozreさんが記事に書いてるような内容の反対論ばかり・・・。
正直なんでそんな極論に走るの？と疑問に思うことが多いですね。
どうもはじめまして(´ー｀)。
自分もこの条例案は憂慮はしているんですけど、暴力シーンのあるDBもアウト、戦争で市民を大量虐殺しているガンダムもアウト、だからDBファンもガノタも俺らの味方して反対汁！ みたいな論調じゃないですか。この条例は表現の自由を制限するおかしいものだから他のアニメやマンガや小説のファンの皆さんも協力してくれ、なら分かるんだけどそうじゃないですよね。お前らの好きな普通のアニメやマンガも全部規制されるんだ！ だから俺たちの言うこと聞いて反対しろって言い方になっちゃうとそれって違くねと。
まるで信じないと地獄に落ちるぞと恫喝する創価学会や顕正会の信徒みたいな感じがして、ちょっと引っかかるものがあるんですね。公明党はこの改正案に賛成していますがその母体団体と同じ手法論を知らないうちに一部の規制反対派が取り始めているところに間の悪いジョークを感じざる得ないところもあります。
意地の悪い見方すると、エロゲーやエロマンガのファンが自分たちのエロ作品だけでは反対として数の集められず説得力も持たせられないから、エロとは関係のないメジャーどころも規制される！ と極論を唱えてセンセーショナルに煽っているのかなと思わなくもないんですよね。
ネット上で反対してる人はエロやロリだけの問題じゃない！ 表現全ての問題だとしきりに言うのですが、言動を見てるとその裏づけが感じられないんですね。
ただ、自分も男なのでエロが無くなるのも嫌なので、心情的には反対なんスよねぇ。自分は規制には反対だけど反対している人の言動がおかしければそっちも批判するよと。
なんかおかしいなと思ったら、今回も
「強引にインネンをつけ、騒ぎ立て政治闘争に持ち込む」という
感じだったもんな。山本よ●ねみたいな。
なんだかんだいってエロロリペド規制が「本丸」であることには間違いは無くて、ただ表現の自由だけでは通らない、という現実が出てきてる。表現の自由が最早「御旗」ではなくなってるのにこれを錦旗と掲げて戦おうとしても、そこはどうなのかと思う面はあるんですね。表現の自由真理党みたいな。
規制したら性犯罪増えるぞって言うのも、もし規制したら俺たちリアルで幼女をレイプするけどいいよね？ 責任はあんたら規制派で取ってねと言ってるようなものでしてな。ロリがダメでBLや少女漫画の過激なエロはいいのかといい、結構マズーな理論展開に陥りやすいのはどうしてなんだろうかこの手の人たちって。もう少し、別のやり方ないですかね。
歩み寄りたいのか、徹底した殲滅戦を目指してるのか……そこんとこ、どうよと聞いてみたいんですけどねぇ。
規制反対意見の発信先は、
１：行政
２：オタク以外の一般大衆
３：オタク内部
この３つに分けられると思うのですが、まず１の『行政』に対してはひたすら表現の自由で貫き通す。これでいいと思うんですよ。
問題なのが２の『オタク以外の一般大衆』をどう説得するかの部分で、ここで「規制したら性犯罪増えるぞ」とか「ガンダムもドラゴンボールもアウトだぞ」というdozreさんの指摘する乱雑な物言いが発生しているのは問題ですが、乱暴なことを言うと一般大衆は規制だとか表現の自由とかよりも黒マグロがどうなるのか？とかの方に興味があるんで、なんとしてでも大衆を動員する為に声を大きくして乱暴でセンセーショナルな物言いになるんだろうなとは思います。
一般大衆を動員したいなら、乱暴でセンセーショナルな物言いよりも冷静に統計がどうとかジェントルさと判りやすいさを持って上手く丸め込む事が求められると思いますね(たとえそれが詭弁だとしても)。
最後の３の『オタク内部』に関しては、「エロがなくなるのは嫌でしょ？」だけでいいかとｗ
どうもお久しブリーフ。
どこ向けの意見発信という話、納得でした(´ー｀)。ガンダムやドラえもんですら引っかかるぞ！ と言って、じゃあこの条例が通ってメジャー所が規制されなかった場合や目に見える形で規制の影響が出なかった場合を想定すると、お前等の言ってたこと嘘じゃねーか！ どういうことだ？ とオタクではない一般層から突き上げを食らった場合はどうするのか？ という話にもなりかねないんですよね。突っ込みを食らった時、返す言葉を今この条例に反対している人たちは持ちうるのかなぁと思うんですね。
まだ条例が改正されていない時点では有効な戦術かもしれないけどもし改正された後もこうして表現の自由を守る（笑）活動を続けていくのならそこら辺の戦略とかどうよ的な疑問があるんですよねぇ。なんだ規制されなかったじゃん、となると今までの反動が一気に来くるんじゃないかと自分はそこに危機感を持っています。