気密性の高いふたで原油流出の封じ込めに成功か　英ＢＰ

　米メディアによると、英石油大手ＢＰは１２日、メキシコ湾の原油流出事故の流出源に気密性の高いふたを設置する作業を完了した。作業が成功したかどうかを確認するには少なくとも４８時間かかるが、米政府による対策の指揮を執るアレン元沿岸警備隊司令官は作業終了後、「重要な進展があった」との声明を発表した。

　成功すれば流出している１日当たり約９５０万リットルの原油を全量回収できる可能性があるという。ＢＰは１３日から、ふたが機能しているかどうか調べる圧力検査を始める。

　ＢＰは６月、流出源となっている油井にふたをかぶせることに成功。管を通じて船で１日に約２４０万リットルの原油を回収していた。だが、多くの原油がすき間から漏れていたため、より気密性の高いふたを開発。１０日に設置作業を始めていた。（共同）