【ニューヨーク=田中光】米国南部沖のメキシコ湾の原油流出事故で、当事者である国際石油資本の英BPにさらなる対策を取るよう圧力をかけようと、ロンドンのBP本社前でサッカー・ワールドカップ(W杯)で人気のラッパ「ブブゼラ」を吹き続ける企画がネット上で進んでいる。
米国では、4月の事故から抜本的な対策が進んでいないうえ、BPトップが「原油の流出は、大したことはない」などと失言を繰り返すなど、同社への不満はおさまらない。ニューヨークの映像プロデューサーが、「BPはメキシコ湾にもたらしている痛みをわかっていない」として、騒々しいブブゼラ責めを呼びかけた。
100人でブブゼラを吹く費用を募ったところ、7日の締め切り前に目標の2千ドル(約18万円)の2倍を超える金額が集まった。吹くのは1日限りだが、余ったお金は事故で困窮している人たちに寄付するという。