菅内閣は16日の閣議で、ソマリア沖・アデン湾で行っている自衛隊の海賊対策の活動を1年間延長することを決めた。防衛省は活動の長期化に備え、哨戒機が離着陸するアフリカ・ジブチの空港に「活動拠点」を建設中で、運営のため要員を30人増やす。
自衛隊の海賊対策は昨年3月、海上警備行動として開始。同年6月に海賊対処法が成立した後は海賊対処行動として行われてきたが、行動の内容を定める対処要項では、今月23日が活動期限となっているため、新たに今月24日から来年7月23日までの1年間を活動期間として定めた。
防衛省によると、海賊対策(海上警備行動を含む)としてこれまでに154回にわたり1050隻を護衛し、264回の監視飛行を行っているという。