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金融商品取引法違反:「夢大陸」FMに聴取要請 放送法抵触の疑い--総務省

 金融商品取引法違反(無登録)容疑で福岡県警の家宅捜索を受けた福岡市の投資コンサルタント会社「夢大陸」が全国から多額の投資資金を集めた問題で、女性社長が関連会社の地域FM放送局で顧客の不安をあおる経済情報を流したことが放送法に抵触する疑いがあるとして、総務省九州総合通信局が放送局に事情聴取を要請していることが分かった。放送局は、女性社長の体調不良を理由に聴取を拒否している。

 関係者によると、関連会社「福岡コミュニティ放送」が運営する「Style FM」は「六本木の巫女(みこ)」と題した番組で女性社長が「日本経済は破綻(はたん)する」などと危機感をあおる経済情報を流すのが売り物だった。放送を聞いたリスナーが関連会社である夢大陸に資産運用の相談をすることもあったという。

 九州総合通信局は5月下旬に「番組にだまされた」との被害申告が寄せられたのを受け、番組編集に当たって「報道は事実を曲げないこと」などと定めた放送法3条に抵触する疑いがあるとして放送局に事情聴取を要請。放送局は「社長が体調不良で不在」などと聴取を拒否したまま1カ月以上が経過しているという。

 九州総合通信局は「事実の報道がなされているのか確認したい。内容は経済情勢の予測とみられ、番組編集の自由もあるので、慎重な判断が必要」としている。【川名壮志】

毎日新聞 2010年6月29日 西部朝刊

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