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【プロ野球】

ブラゼル球宴最後の男 60回記念特別枠

2010年7月15日 紙面から

 マツダオールスターゲーム(23日・ヤフードーム、24日・ハードオフ新潟)の運営委員会は14日、60度目の開催を記念してインターネットによる投票で選ぶ特別枠に、阪神のクレイグ・ブラゼル内野手(30)と日本ハム・田中賢介内野手(29)が選ばれたと発表した。2万688票を集めたブラゼルは初出場、5653票の田中は2度目の出場となる。ホームランダービーの出場者も発表され、セは阪神の城島健司捕手(34)と巨人の阿部慎之助捕手(31)、パはロッテの金泰均内野手(28)とオリックスのT−岡田外野手(22)が選ばれた。

 『プラスワン』でオールスターの出場切符を手にした阪神のブラゼル。甲子園で練習前に会見を開き、「非常にうれしい。日本で初オールスター。選ばれてうれしかった」と、満面に笑みを浮かべた。

 今季ここまで本塁打王争いトップに立つ30号。打率3割6厘で打点は69。残してきた成績は文句の付けようがなかった。ただ、ファン投票、選手間投票、監督推薦でも名前が挙がらず、「正直がっかりした」といかつい肩を落としていた。そんな男に最後の最後で吉報が届いた。

 球宴では当然ながら豪快なフルスイングから、鮮やかなアーチを描くことが期待される。ブラゼルも「みんな思い切り振っていくと思う。もともと、自分は全力で振っていくタイプ。結果は分からないけど、思い切り振っていくよ」と宣言する。そして「ラミレスと話してファンのために何かパフォーマンスをやれたらいい」と夢のコラボレーションも予告した。

 気分は最高潮だったが、巨人との首位攻防第2ラウンドは残念ながら雨天中止。前夜の敗戦の借りを返すだけでなく、球宴出場へ投票してくれたファンへの御礼弾もお預けとなった。「明日? 勝たないといけないのは分かっている。いい試合をしたい」。降りしきる雨によりこの日ため込むしかなかったパワーを、第3ラウンドで一気に解放する。 (島田明)

 

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