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【プロ野球】アニキ 幻のスタメン2010年7月16日 紙面から 最高の相手、最高の舞台での阪神・金本のスタメン復帰は天のいたずらで、幻になった。15日、甲子園球場で予定されていた巨人との首位攻防戦は雨のため中止。右肩の故障から89日ぶりに左翼でスタメン出場する予定だった金本の復帰は、16日のヤクルト戦(神宮)へずれこむことになった。 試合前から背番号「6」の動向に注目が集まっていた試合。午後2時半にグラウンドに姿を現した金本はキャッチボールの後、左翼の守備につき、ノックを受けた。そしてフリー打撃では快音を響かせ、「順調に回復してるね。楽しみにしてるよ」と見守った真弓監督の心を躍らせた。ただ、その青写真も午後5時前から急に強く降り出した雨のため、現実にはならなかった。 シーズン開幕前に痛めた右肩の状態が思わしくなく、4月18日の横浜戦(横浜)で金本自らスタメン落ちを決意してから約3カ月。リハビリを続け、代打出場を重ねながら、首脳陣も慎重にスタメン復帰の時期を探ってきた。当初はリーグ戦再開となる6月中旬も考えられたが、木戸ヘッドも「再発させるわけにはいかないから」と万全に万全を期した。今月10日に外野でノックを受け、13日に故障後初めてシートノックに入り、そして迎えたこの日。本拠地・甲子園で、1・5差で追う宿敵・巨人を相手にベストオーダーを組んで、再び肉薄を狙っていた阪神だったが、水を差される格好になった。 (大久保晋)
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