【警察】初めての留置所03
第1027話
【初めての留置所03】
前回のつづき
■7/13(火)
15時25分
刑事さんから貰った地図の
宿の場所が、間違っていて
二丁目だったことが判明!
しかし、本人の荷物でも
差し入れという形になり
その差し入れ受付時間は
15時30分までなんだとか…
高田『…マジすか?』
刑事「で、高田さん。もし
時間がありましたらまた
保管していただいて後日
改めてお持ちになるか…」
そんな時間、ありませんよ!
高田『とりあえず、その宿に
荷物を取りに行きますから』
■7/13(火)
15時33分
警察からまた着信がありました。
警官「高田さん今どこですか?」
高田『JRの高架下で、近くに
某スパ施設と教会が見えます』
警官「そしたらその○○という
看板が、右に見えませんか?」
高田『あ!ありました!!』
目の前にありました!
ついに宿、発見です!
警官「で高田さん、吉報です!」
高田『はい?な、なんですか?』
警官「今回、特別に16時までは
差し入れOKになりました!」
高田『ありがとうございます!!』
(↑当たり前や!地図は違うし…)
で、夢にまで見た
ドヤに入りました。
高田『すいません、僕は○○○の
代理の者なんですが、この鍵と
宿泊料の立て替えに来ました…』
従業員「あ、警察から話は
聞いてます。2600円です」
小生のポケットマネーから
不足1600円を立て替えます。
従業員「ありがとうございます。
それでは荷物を持ってきます。
少々お待ち下さい。ここへ!」
従業員の方が奥の従業員に
荷物を持ってくるよう指示。
従業員「これです。」
ドサ!ドサ!ドサッ!
高田『え、ええっ!』
特大ゴミ袋3つ!
まさかの量です!
従業員「あの人、去年の7月から
ずっと泊まったはったからね〜」
高田『…そんなん出来るんですか』
従業員「自転車で来られた?
これ全部持てるんですか?」
高田『あ、頑張ってみます…』
百均で買物をしたのを
死ぬほど後悔しました…
■7/13(火)
15時48分
そぼ降る雨のなか、自転車で
ゴミ袋3つ、腕の中に抱いて
某警察署まで戻ってきました。
(大丈夫か、この出で立ち…)
警察署の中を、重たそうな
ゴミ袋3つ持った坊主頭の
タンクトップの兄ちゃんが
うろちょろとしていたにも
関わらず、誰にもなんにも
言われず3階に着きました。
高田(自分でも怪しいと思うぞ
こんな、ゴミ捨て坊主は…)
怪しさ百点満点です。
爆弾犯人みたいです。
高田『あの、高田ですが…』
警官「お待ちしてました!
うわ!こんなに、沢山!」
ドサッ!ドサッ!ドサッ!
警察の方によると、持ち込みは
1種類につき3品までだそうで
つまり、パンツなら3枚までと
靴下、上着も3枚と決まってて
それ以外処分するんだそうです。
警官「とりあえず、全部出して
調べましょうか…うわ、臭!」
高田(なんや、この臭いは!!
これは、絶対洗ってないな…)
警官の方が中身を一つ一つ
確認されますが、短パンの
ひもまで抜く、徹底ぶり!
自殺の防止なんでしょうね。
警官「このトレーナーも一応
可哀相やし入れといたろう」
次々と畳んで仕分けされます。
■7/14(水)
03時45分
高田『と、そんな感じでした』
師匠が経営のバー
さかまち倶楽部で
結果報告しました。
店長「もうこれでお前は
十分、義理を果たした。
これは以上する事ない」
師匠「もし、何かの事件に
お前さん巻き込まれたら
どうするんや。あんまり
ようわからんことに、首
突っ込むんやないぞ…。」
自分には守ってくれる師匠も
上司も、仲間も、友もいます。
そして、自由に街を歩いたり
ダイソーで、買い物をしたり
ファミマで、立ち読みしたり
好きな物を食べたりできます。
だから、犯罪を犯さない…と
いう、理由ではありませんが
この生活を守るのは自分自身。
店長「心配するな。お前がもし
警察捕まったら、俺が面会に
行ってやるやんけ、大丈夫や」
高田『いやいやいや!そんな事
絶対にやりませんから!!!』
「アハハハハハハハハハハハ…」
堂々と、お日様の下を
歩く人生から外れない。
そんな、当たり前のことを
再認識した長い一日でした。
おいしい、娑婆の
空気を吸いながら…
おわり
■大平我路出演情報■
京橋お笑いライヴ「復活!ガチ笑」
7月18日(日)
開場19:00 開演19:15
会場 クレオ大阪東2階会議室
http://www.creo-osaka.or.jp/east/index.html
料金 カンパ(自由制)
出演 本庄強・弌(イツニス)・すみませんでした・いただきSOM・素晴らしきこの中里・ストライプス・鋼鉄番長・あずまや・ジャンボラリー・大平我路・ぴえーる