兵庫県宝塚市で自宅に放火したなどとして中学3年の長女と同級生が逮捕された事件で、2人は、家族の逃げ場を奪うため階段に火をつけたことが分かりました。
9日未明、宝塚市の住宅で火事があり、31歳の女性が死亡し、内縁の夫と9歳の二女が重体となりました。この事件で、この家の15歳の長女と同級生の14歳の少女が逮捕されました。警察のその後の調べで、2人は放火の際、階段に毛布を敷き、壁に着火剤を塗っていたことが分かりました。2階で寝ていた家族の逃げ場を奪うのが狙いだったとみられます。また、2人は14歳の少女の家にも放火しようとして警察に取り押さえられましたが、この時、包丁を持っていたことも分かっています。警察は、2人が強い殺意を持っていたとみています。
一方、14歳の少女の父親が取材に応じ、心境を語りました。
同級生の父親:「あの子らがちゃんとやっていけるように親として一生懸命、頑張ってきたつもり。どう償えばいいのか分からない。取り返しのつかないことになって、ほんますいませんでした」
警察は10日午前、2人を殺人などの疑いで送検しました。2人は「家族に不満があった」と話していて、強い殺意を持つに至った動機の解明を進める方針です。