07/15 14:22 更新
命の大切さを伝えようと、飲酒運転事故で娘を亡くした父親が15日、これから免許を取得する世代の高校生を前に、福岡市で講演を行いました。福岡市南区の福岡第一高校と第一薬科大学付属高校の生徒や教職員らおよそを2000人を前に講演を行った大庭茂彌さんは、飲酒運転事故やいじめなど理不尽な形で命を失った被害者遺族でつくる「生命のメッセージ展」の会員として、全国で講演活動を行っています。講演では、当時21歳の娘との思い出や、1999年の飲酒運転による事故を受けての苦しみを述べ、再発を防ぐことが遺族の使命と話しました。福岡県の飲酒運転による事故は全国で最も多く、主催の南警察署は取り締まりを行うとともに、免許を持たない若い世代にも命の大切さを伝えることで、未然に防止していきたいと説明しています。