種牛の殺処分、宮崎知事受け入れ…方針転換
宮崎県の
解除の障害となっていた民間種牛を、県が殺処分する方針に変更したため。県はこれを受け、16日午前0時に解除する。
東国原英夫知事は15日、同県高鍋町で民間種牛6頭を飼育する薦田長久さん(72)を訪ね、これまでの「助命」の方針を転換し、殺処分を要請。その上で、薦田さんの農場を中心とした半径10キロ圏だけに移動制限区域を残し、それ以外の区域の制限解除案を同省に打診した。これに対し同省は、県が殺処分方針に転換したことを評価し、県の要望を了承した。
同省は殺処分を拒否していた県に地方自治法に基づく是正指示を出す構えを見せていたが、当面は県の対応を見極める姿勢に変更した。薦田さんは16日午前中に、殺処分に応じるかどうか回答するとしている。
同省によると制限が解除されるのは都農町、日向市など。最初の発生地となった都農町の制限が解かれるのは4月20日以来、約3か月ぶり。
東国原知事は「私としては移動制限区域や非常事態宣言の解除が重要。断腸の思いだが、(薦田さんに)殺処分にご理解頂けないかと伝えた」と述べた。一方、山田農相は「(口蹄疫発生のない)清浄国だと胸を張って言えるよう、殺処分をすべて完了させたい」とした。
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宮崎知事、拒否農家に殺処分要請 7月15日(木) 18時03分 (時事通信) | 知事が種牛所有者に殺処分要請 口蹄疫問題で宮崎県 7月16日(金) 0時22分 (共同通信) |
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