韓国哨戒艦沈没:魚雷のスクリュー破片を発見

2010年5月18日 11時30分 更新:5月18日 12時54分

 【ソウル大澤文護】韓国各紙は18日、韓国海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」の沈没原因を調査している軍と民間の合同調査団が、沈没海域で中国か旧ソ連など旧共産圏製とみられる魚雷のスクリュー破片を発見したと報じた。韓国政府高官の発言を引用して伝えた。

 韓国紙・朝鮮日報は北朝鮮による魚雷攻撃を裏付ける決定的な物証が確保されたとして、韓国政府が20日の最終調査結果発表後、対北朝鮮制裁に着手する方針と伝えた。

 報道によると、調査団は底引き網漁船などを動員して捜索した結果、天安を攻撃した魚雷のスクリューの一部と推定される破片を回収したという。

 韓国紙・東亜日報は、最終結果報告書には「沈没は北朝鮮の仕業」との趣旨の表現が盛り込まれ、その根拠として▽スクリュー破片▽魚雷のアルミニウム破片多数▽天安の煙突内部で見つかった火薬成分--が列挙される見通しとも報じた。

 一方、韓国政府は17日に関係閣僚会議を開き、北朝鮮への制裁策として▽米韓連合軍による対潜水艦訓練▽対北朝鮮心理作戦(体制批判放送など)の再開▽北朝鮮船舶に対する済州海峡の通行封鎖▽開城工業団地を除く南北経済協力事業の中断--などを検討したという。

 また李明博(イ・ミョンバク)大統領は18日、オバマ米大統領と電話協議し、オバマ大統領は韓国の調査活動を全面的に支持すると表明した。

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