「勘違い」自家用機、勝手に離陸…神戸空港
7月15日15時16分配信 読売新聞
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地上走行時の離陸プランの承認などを、パイロットが離陸許可と勘違いしたとみられる。国土交通省は管制官の指示に従うことを定めた航空法に違反したとしてパイロットを厳重注意したが、当時、同空港周辺に離着陸機がなかったため、「事故の危険は少なかった」と判断し、このトラブルを公表していなかった。
大阪航空局によると、小型機は昨年9月27日、同空港から大阪府八尾市の八尾空港まで飛行した。パイロットは午後4時46分、駐機場から地上走行を開始。同48分、滑走路の中央付近から離陸態勢に入るとの離陸プランを伝えただけで、同50分、管制官の許可を得ないまま滑走路に進入した。
管制官はパイロットに無許可進入を注意。周辺に航空機がなかったため、やり直しはさせず、離陸準備が完了した段階で離陸許可を求めるよう促したが、パイロットは誤進入を謝罪した直後に離陸のための走行を開始。管制官は、スピードが上がった後で無許可離陸に気づいたが、「停止は危険」と判断して出発させ、八尾空港に到着後、パイロットに厳重注意した。
パイロットは国交省の調査に対し、「(滑走路の進入と離陸の)いずれの許可も受けていたと勘違いしていた」と話したという。
神戸空港では2006年5月にも個人所有の小型機が無許可で離陸するトラブルがあった。同航空局は「操縦士の問題で、空港に構造的な原因があるとは考えていない」としている。
最終更新:7月15日15時16分
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