韓国:「北朝鮮の関与明らか」 哨戒艦沈没で柳外相

2010年5月17日 11時29分 更新:5月17日 12時27分

 【ソウル大澤文護、慶州(韓国南東部)吉永康朗】慶州で16日開かれた日韓外相会談で、韓国哨戒艦沈没事件について韓国の柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商相が岡田克也外相に「これまでの調査結果を総合すれば、北朝鮮の関与は明らかだ」と伝えていたことが分かった。柳外交通商相はそのうえで「共通認識をもって(今後の取り組みを)やってもらいたい」と求め、岡田外相は「韓国を支持し、必要な協力を惜しまない」と応じた。韓国側関係者が明らかにした。

 これに関連し、韓国紙・朝鮮日報は17日、韓国軍と民間の合同調査団が「北朝鮮の魚雷との確証はまだないものの、総合的にみて北朝鮮の仕業以外にないとの決断を下したとみられる」と報じた。潜水艦専門家を含む米軍調査団もこうした結論に同意したとされる。韓国軍当局は20日前後に最終調査結果を発表する予定で、韓国メディアは金泰栄(キム・テヨン)国防相が声明を発表する見通しとも報じている。

 哨戒艦沈没事件をめぐっては、米国も北朝鮮が関与したとの見方を強めているとみられ、今後、日米韓3カ国と、北朝鮮の友好国・中国との間で立場の違いが表面化する可能性が出てきた。

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