4月20日、宮崎県で口蹄疫が発生しました。 その後現在までに感染は17例、宮崎県全域に広がり、既に9000を超える牛と豚が殺処分されました。
口蹄疫は偶蹄類の伝染病で、強力な感染力の為に、畜産業者が最も怖れる病気です。 1997年に台湾で発生した時には実に500万頭の家畜が殺処分され、被害総額は4000億円になりました。
政府は4月9日最初の擬似患蓄が発見された翌朝霞ヶ関内に対策本部を作りましたが、現地宮崎には対策を指示するFAX一枚送られておらず、消毒剤一つ配布されていません。
その為宮崎県は独自に消毒剤の配布等の対策を始めました。
口蹄疫の感染拡大を防ぐには、発生箇所から10キロ以内を封鎖、徹底的に消毒する必要があるのですが、現地宮崎ではその消毒剤も不足し始めました。
また人や動物の移動そのものが感染の拡大に繋がるので、20日には既に九州全域で動物のセリや、イベントが中止されました。
ゴールデンウィーク中のイベント中止が、観光産業にどれだけの打撃だったかは言うまでもないでしょう。
4月22日、政府の対応の遅さに恐怖を感じた自民党宮崎2区選出江藤拓議員が、この問題を衆議院農水委員会で赤松農水大臣に質問しましたが、その反応の鈍さには驚愕します。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10603447
この中で江藤議員が口蹄疫発生に関する様々な問題を縷々指摘していますが、赤松大臣はそのような具体的な問題を全く理解できていない、初めて聞いたと言って江藤議員を呆れさせる始末です。
4月25日、には殺処分された家畜は1000頭を超え、この時点で既に10年前の発生の被害を上回りました。
4月28日、東国原宮崎県知事が上京、赤松大臣に対策を要請。 さらに自民党谷垣総裁にも対策を要請します。
同日、感染は既に宮崎県と鹿児島県の県境にまで達して、感染防止区域は鹿児島県にまで広がります。
自民党は既に谷垣総裁を本部長とする口蹄疫対策本部を立ち上げていました。
http://www.youtube.com/watch?v=UOSIYeXZIuA
4月29日、谷垣氏が現地を視察します。
一方赤松農水大臣と鳩山首相は、東国原知事との面会をドタキャンしてしまいます。
4月30日、自民党は42項目の口蹄疫対策を政府に申し入れしました。
そして赤松大臣はキューバ、メキシコなど中南米諸国への外遊に出発してしまいました。
5月1日、宮崎県知事は自衛隊に出動を要請しました。
この混乱の最中、民主党小澤幹事長は宮崎県知事を訪問、参議院選挙への協力を依頼しました。
10年前、2000年にも日本で口蹄疫が発生しています。 またその前の発生は1908年です。
10年前の発生時には、時の森内閣は発生後直ちに対策費100億円を拠出、それで防疫対策費用は勿論、殺処分された家畜の補償費などの心配を一切せずに、徹底的に感染の拡大防止に勤めるように指示しました。
そして感染3例、殺処分された家畜740頭で、二ヶ月で収束しました。 これ程見事に短期間に口蹄疫を食い止めた例は史上無く、世界から賞賛されました。
しかし今回の発生では、未だに国から有効な対応は一切ありません。 勿論必要な予算処置など全くありません。
それどころか、こうした伝染病での殺処分などに対応して、畜産農家への補償を行うはずの中央畜産会社は先日の仕分けされてなくなってしまいました。
93 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05 /03(月) 18:41:45 発信元:121.106.177.151
口蹄疫発生に伴う関連対策(4/30)(PDF:238KB)
http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/c_kikaku/pdf/100430-01.pdf(PDF)
1.家畜疾病経営維持資金融通事業(融資枠拡大等)
(1)事業の目的
口蹄疫の発生により被害を受けた畜産経営に対し、経営の再開・継続に必要な低利資金を融通し、畜産経営を支援する。
(略)
(3)事業実施主体 (社)中央畜産会←ここが貸し付ける
^^^^^^^^^^^
↓ ↓ ↓
第3WG 評価コメント
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/pdf/nov24kekka/3-44.pdf#search='(社) 中央畜産会 事業仕分け'
評価者のコメント(評価シートに記載されたコメント)
事業番号3-44 農畜産業振興機構から公益法人に造成された基金
(1) 畜産特別資金融通事業基金((社)中央畜産会)
(2) 産業動物獣医師修学資金基金((社)中央畜産会)
(3) 畜産関係情報提供衛星通信推進事業基金((財)競馬・農林水産情報衛星通信機構)
(4) 融通準備財産((社)全国肉用牛振興基金協会)
●(3)の情報事業は不要。別の形で見直すべき。(1)(2)(4)も基金として積み上げていく必要は
なく、独立行政法人に返納し、独立行政法人自体への国の支出を削減すべき。
●機構として多額の基金を積む理由がわからない。時代の変化が大きい時に、基金額
そしてその金は国庫へ行く予定
94 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05 /03(月) 18:43:36 発信元:116.68.217.41
>>93
おいちょっと待てよ、これ口蹄疫発生したの4月20日だろ?
ミンスの仕分け組、口蹄疫起きてるの解ってて中央畜産会の事業仕分けしてるのかよ
現在、口蹄疫拡大防止に努めているのは、宮崎県、自衛隊、そして地元の経済関係者です。
しかし経済的な影響は既に全国の畜産に広がっています。 既に愛知県での家畜の売買にも影響が出ています。
更に宮崎県は全国最大の子牛の生産地で、ここで子牛が生産できなくなると、今後全国の畜産が深刻な影響を受けます。
自民党の地元議員のブログからこれらの状況が、伝わってきます。
http://etotaku.exblog.jp/10522022/
http://ameblo.jp/tokuda-takeshi/entry-10523782642.html
勿論民主党の地元議員だってこの口蹄疫を気にかけていないわけではありません。
>2010年 05月 02日
石川遼選手、58
石川遼選手、58ただただ凄いとしか言いようの無いスコアーです。
ヘボゴルフしか出来ない私にも58の持つ意味は、、、
一層の活躍を願うのみ。
口蹄疫は収まる気配がありません。
色々な方々にお話しをお聞きしていますが、人も動物も感染症に対する
グローバルな対応が求められています。
http://dokyu.exblog.jp/13597948/
http://gunji-akira.blogzine.jp/blog/
また山田農水副大臣も、必死の対応をしているようです。
>小沢一郎幹事長の検察審査会の「起訴相当」の決議にも驚いた。事案としてはこのブログで何回か述べたが、政治家なら誰にでもある政治資金規正法の虚偽記載に過ぎない。
新聞、テレビも大きく騒ぎ立てる。
政権交代して7ヶ月、本当に毎日いろいろなことがある。
小澤一郎の擁護に。
http://www.yamabiko2000.com/modules/wordpress/
この宮崎の口蹄疫のニュースはテレビ等では、なぜか殆ど報道されていません。 一説には風評被害防止の為に報道を自粛しているとも言います。
一方2チャンネルではこの4日ほど、幾つのスレが立っていました。 このエントリーはそこで集めた情報から書きました。
2チャンですから、「民主党は政治主導の為、大臣の不在中は官僚に仕事をさせない」などと言う怪情報も出ています。
しかしいづれにせよ、政府が現在何もしていない事は事実です。 そして初期での感染拡大防止には既に失敗しました。
今後極めて深刻な事態が予想されますが、大臣の帰国は8日です。
口蹄疫の発生ならどの国でも畜産業にとって破滅的大事件ですから、外遊をドタキャンしても相手方に失礼には当らない、むしろ同情される事態なのですが、カリブ海の休日、革命の聖地歴訪を優先されるようです。
上記の部分までを午前中にエントリーしましたが、今ニュースを確認したら、感染例は19箇所、殺処分されたかk蓄は27000頭に達していました。
最悪の経過をたどりつつあります。
by よもぎねこ
多様な価値観を理解できないバ…