国民新党の亀井静香代表は14日の記者会見で、社民党と衆参での統一会派結成を念頭に連携を強める考えを明らかにした。亀井氏は「社民党とは政策面で共通点が多い」と強調。民主党と合わせ衆院で3分の2を確保し、郵政改革法案の衆院での再可決を目指す考えだ。
すでに国民新党の下地幹郎幹事長が社民党の重野安正幹事長に呼びかけている。統一会派を組めば、衆院で民主党や民主系無所属と合わせて319議席。衆院は現在、欠員2のため、参院で否決された法案を再可決できる要件の3分の2の議席を確保できる。
一方、社民党は議席を減らした参院で引き続き代表質問ができるメリットがある。ただ、国民新党が米軍普天間飛行場の県内移設を容認しているため、統一会派を組むにはハードルが高い。福島瑞穂党首は14日の記者会見で「極めて重大な問題なので議論する」と述べた。15日にも結論を出す方針。