少し夜語り

個性あふれる三姉妹が難事件を解決していく「三姉妹シリーズ」。赤川先生のシリーズの中でも人気があるようです。残念ながら、私は三毛猫派でございまして、三姉妹はこの作品しか読んだことが無いです。

この作品では、薬物と催眠によって人を操る男が出てきます。ええ、ＭＣど真ん中です。
その男が、主人公姉妹の一人、三女に薬を盛って催眠をかけるのです。

中学生の三女に優しい言葉をかけて喫茶店（だったと思う）で会話。三女がお手洗いに行ったすきに、彼女の飲み物に怪しい薬を入れてかき混ぜる。何も知らない三女は、なんの抵抗も無く飲み物を口にし、薬の効果で譫妄状態に。そして、心理的抵抗が無くなったところに、男が三女に「姉を殺害する」よう暗示をかけていく……。

三女が操られるのはこの一回だけではありません。上記のようなシーンが何回も出てきます。バリエーションも豊富なのがいいです。
回を追うごとに深まる三女の催眠状態の描写はひどくそそられますよ。催眠中の虚ろで抑揚のない声や、日常生活でもどこかぼんやりとするようになる危うい様子、姉を憎むように催眠をかけられたせいで、体が姉の手料理を受け付けなくなる……等、赤川先生はＭＣの素質が（死）

この話もテレビドラマになりました。私はこの話の回だけ見たのですけれど……物足りませんでした。原作が好過ぎるんです。でもドラマももうちょっと頑張ってくれても良かったのに（涙）

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ここまで語って、ちょっとしたお詫びです。
この紹介、絶対に私の思い出補正がガンガンかかっています。

この作品と出会った当時、私はまだ中学生でした。まだＭＣという言葉も知らなかったですし、悪堕ち・ＭＣ物作品なんて、想像もしたことがなかったのです。
そんな初心潜在的ＭＣ好き中学生がこの作品にであったら……どうなるかはお分かりですよねっ！！

ということで、個人的トラウマレベルはＡですけれど、これは思い出補正もかかっていると言うことで……いや、買って後悔は無い作品ですよ？？
古本屋に行けば、１００円で買えるかもですので、探してみてはいかがでしょうか？

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プチトラウマ

タイトル：三毛猫ホームズの催眠（「三毛猫ホームズの家出」収録）
媒体：小説（ミステリー）
作者：赤川次郎
属性：催眠
私の心の傷：Ｃ

催眠術で操られる女性が出てきます。三姉妹程威力はないです。でもちょっとおもしろい。