ここから本文です
[PR]

ハーフマラソン 距離スキーの実力者、世界デビューへ

7月15日10時30分配信 毎日新聞

ハーフマラソン 距離スキーの実力者、世界デビューへ
拡大写真
札幌国際ハーフマラソン12キロ付近で激しく競り合う(左から)野尻あずさ、加納由理、フロミーナ・チェイエチ・ダニエル=札幌市で2010年7月4日(代表撮影)
 距離スキーでユニバーシアード出場経験を持つ異色の長距離ランナー、野尻あずさ(28)=第一生命=が、世界ハーフマラソン選手権(10月、中国・南寧)代表に選ばれた。今月4日の札幌国際ハーフマラソンで2位に入り、陸上では初となる国際舞台への切符を獲得した。陸上界に入ってまだ丸2年の「原石」が、一気に輝き始めた。

【野尻あずさが2位に入った札幌国際ハーフマラソンの記事、結果】

 札幌国際ハーフで、野尻は中盤から先頭に立ち、レースを引っ張った。残り約2キロの上りで先にスパート。最後は経験豊富な加納由理(セカンドウィンドAC)に抜かれたが、積極的なレースぶりが光った。スキー時代の名残で腕振りに力みがあり、上下動の激しかったフォームも大分改善した。それでも、ロスの少ないフォームの加納と並走したことで、「私はまだ雑な走り。勉強になった」と話すなど、向上心は尽きない。

 富山県出身。地元の雄山高を経てスキーの名門、日大に進み、力をつけた。03、05年とユニバーシアードに出場。04年の全日本学生選手権では距離5キロクラシカル、10キロフリー、リレーの3冠を手にした。08年春、スキー競技に区切りをつけ、新しい目標探しに没頭した。その中で、純粋に走ることが好きな自分に気づいた。知人の紹介もあり、同年8月、第一生命で陸上人生のスタートを切った。

 指導する山下佐知子監督は第一印象について、「ごっつい子が来ると思ったら、細いし、最初から長距離体形。腰も高くてバネもあった」と素材の良さに驚いたという。持久力を要する競技出身だけに、心肺機能は高い。陸上を始めて4カ月で臨んだ08年の全日本実業団対抗女子駅伝では、4区(4.1キロ)で区間4位と好走。今年1月には、初マラソンだった大阪国際女子で2時間29分12秒で8位に入賞と、着実に成長してきた。山下監督は「下半身に柔らかさがある。何より、誰よりも情熱がある」と期待する。

 チームメートで、09年世界選手権マラソン銀メダリストの尾崎好美(29)の活躍が刺激になっている。野尻は「これからも脱皮(成長)を続け、世界ハーフでは優勝を目指したい」と意欲的。最大目標のマラソンに向け、飛躍の一年としたい。【井沢真】

【関連ニュース】
【野尻あずさも選ばれた世界ハーフマラソンの代表一覧】
皇居ランに強い味方 Run Pit by au Smart Sports オープン
<マラソンの話題>皇居ラン:女性増える…警備厳重、景色よく施設も拡充
<マラソンの話題>高橋尚子さん:東京マラソン財団の理事に…東京都発表

最終更新:7月15日16時18分

毎日新聞

 

関連トピックス

主なニュースサイトで 野尻あずさ の記事を読む

注目の情報
←まるで邸宅のような一戸建て…

マンションと一戸建て、どちらにしようかなんて悩んでる?でも、この広さがこの価格で手に入るとしたら心も決まるハズ。120平米以上のゆとり生活を実現![SUUMO]
ひ、広い!しかもこの価格で…
PR
ブログパーツ

スポーツトピックス

注目の情報


nikkei BPnet for Yahoo!ニュース

nikkei BPnetnikkei BPnetの注目コラムをYahoo!ニュースの読者のために厳選しました。
最新のコラムを読む

PR

注目の商品・サービス

  • プロが使う「情報収集ツール」の活用法
PR