兵庫県警西宮署は14日、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、同県西宮市堀切町8の13、武庫川女子大教授相沢徹容疑者(46)を現行犯逮捕した。西宮署によると、「疲れていたので栄養ドリンクの『ユンケル』を40本飲んだ。酒は飲んでいない」と容疑を否認。しかし、その後、「缶ビールを5本飲んだ」と一転して認めた。
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逮捕容疑は13日午後11時10分ごろ、酒を飲んで西宮市今津二葉町の国道43号で乗用車を運転した疑い。
西宮署によると、相沢容疑者は渋滞のために止まっていた前方の車に追突する事故を起こし、駆けつけた同署員が基準値を超える呼気1リットル中0・4ミリグラムのアルコールを検知した。
同容疑者は逮捕直後は「ユンケルを40本飲んだ。酒は飲んでいない」と否認していた。しかし、その後の調べに、「13日夜に大学で缶ビール5本を飲んだ」などと認めた。
ユンケルを製造、販売する佐藤製薬によると、アルコール分が多いタイプの製品でも3%以下。広報担当者は「用法は1日1本と定めている。カフェインや生薬を含んでいるので、数本飲めば気持ちが悪くなるのではないか」と話していた。
武庫川女子大広報室は「厳しい処分を含めた対応を検討します」としている。
相沢容疑者は整形外科医で、全日本女子バレーボールのチームドクターを務めている。武庫川女子大では文学部健康・スポーツ科学科の教授。
飲酒運転をめぐる言い訳としては、09年に埼玉県で酒気帯びの現行犯で逮捕された容疑者が否認し、「奈良漬を食べた」と供述していた。