バラを300種以上も集め、豪華な雰囲気と芳醇な香りの世界に誘います。ここでしか観賞することの出来ないと言われるフェアリーダンスやマクランサローブリッターなどが含まれる等、豪華な気品に満ちたガーデンです。
花の観賞と共に、古くから体を温める薬草や、芳香剤の香料として使われてきた菖蒲。市街から5分の朝日公園に、丹精込めた菖蒲のガーデンが広がっています。7月いっぱい白、ピンク、紫の花をつけ、静かに華やぐ菖蒲が一面を染めます。公園内の池のすい蓮もこの時期に開花しますので合わせて鑑賞できます。
北太平洋に分布する海鳥。天売島には3月ごろ多数飛来し、4月はじめ頃から抱卵する。ヒナのふ化が始まる5月中旬から、魚をくわえて日没と同時に帰巣する。天売島はウトウの世界一の繁殖地で、その壮観な夕景を観察できるのは世界でも天売島だけ。ウトウがぶら下げて来た魚をウミネコが奪おうとする争奪戦も見物。ヒナが巣立ちを終える8月に入ると親鳥の数も極端に少なくなり、中旬には姿を消す。冬には東北や北陸地方の日本海などで過ごし、陸には上がらない。
多数のオロロン鳥の繁殖地であった天売島。そのシンボル・赤岩は、海中から突き上げる鋭い矢尻の形をした、海抜48メートルの垂直岩です。周辺は「赤岩展望台」として整備されています。赤岩を望む険しいルートは階段に取り付けられ、赤岩が間近に迫る展望台から海鳥観察ができます。赤岩展望台一帯の斜面は直径20センチほどの穴を掘って巣を作るウトウや草地に営巣するウミネコの繁殖地で、5〜7月には海鳥たちの子育てが間近で観察できるチャンスがあります。
島の最高点に近接していて、西海岸の壮大な断崖絶壁群のスタート地点であり、海鳥繁殖地の中心ポイントに設けられています。海鳥の繁殖期は4月から8月まで、シーズン中、観察舎内に設置されている50倍の無料望遠鏡を覗くと断崖の岩棚ではウミウの子育て、海岸にちりばめられた岩礁で遊ぶ赤い足をしたケイマフリなどを見ることができる。 目も眩むような西海岸100メートルを超える断崖絶壁が海鳥観察舎付近から始まります。日本海の強風と荒波をもろに受けた厳しい自然の爪痕は、海鳥たちにとって外敵から身を守る最適な繁殖地なのです。海鳥観察舎からの眺望は野生の厳しさ、たくましさが伝わってきます。
海鳥のラッシュアワー、夕暮れの観音岬展望台。一日の営みを終えたウミネコは群れをなして帰巣します。一日の無事を確認し呼び合うかのようにミャー、ミャーと啼きながら上空を旋回し、やがてそれぞれ巣に帰ってゆきます。
10メールもの枝を広げる老樹、「オンコの荘」
焼尻島の森は本道の森とは趣を異にしています。一部の樹木は天高く延びずに、上から押しつぶされたように得たが横に広がった匍伏型樹形や風圧に押されたように風下に傾いたまま成長した風衝型樹木。「希有性森林相」と言うのだそうで、この自然の力を素直に受け入れた樹木はミズナラやイチイに多く見られます。大陸からの強く激しい季節風や、雪の重みによるものだといわれ、森が深いために、若木は陽光を求めて木漏れ日を探しながら成長したためだと言われています。特に普通だと高さ15メートルに成長するオンコ(イチイ)が焼尻島の「オンコの荘」は高さわずか1メートル、その枝の広がりは直径10メートルを超える末広がりの巨木ぞろいなのです。
ちいさな島の深い森。空を覆う緑のトンネル状態の密林。原生林に囲まれた静かな泉、緑の峡谷に架かるワイルドな橋・・・・。焼尻島の森は、小振りながらも変化に富んだ大自然の森が凝縮されています。
ウグイス谷は広葉樹、針葉樹が混成する密林に覆われ、野鳥がさわしなくさえずる峡谷で、バードウォッチングすのポイントです
森の中は小径が縦横無尽にはりめぐり、森林浴やバードウォッチング、草花鑑賞に、うってつけの広さ。危険な動物もいなく、道しるべや植物解説の標識も充実していて、安心して楽しい森の住人気分にハマってしまいます。
雲雀ヶ丘公園の散策の休憩ポイントで、森の中の泉が清涼感を誘ってくれます。水面にゆれる神秘的な緑や、大振りな蓮の花(開花期・初夏)が浮かび、ミドリシジミチョウなど様々な昆虫に出会うことができます。
島の西南部の岬に広がる草原で、さえぎるものは何もない開放的な空間です。目の前には武蔵水道を挟んで約4キロ離れた天売島、東は天塩山系が連なり、南に暑寒別岳と雄冬岬の海岸線が走っています。そして北は、利尻島が陽炎のように水平線に揺れるなど、北の海全体が見通すことができ、記念撮影の名所になっています。また、この付近は英語教師第1号として日本史にも登場するラナルド・マクドナルドが上陸した地と言われています。
天売島を隔てる武蔵水道とは、1925年旧日本海軍測量船「武蔵」が測量したことから名称となり、好漁場として知られている武蔵堆の発見もこのときの調査によるもの。