Ｗ杯予言的中のタコ「パウル」が引退へ

（ＣＮＮ）　サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）南アフリカ大会でドイツ代表の全試合や決勝戦の結果予想をすべて的中させ、世界中で話題を呼んだタコの「パウル」が、「占い業」を引退することになった。パウルを飼育するドイツ・オーバーハウゼンのシーライフ水族館が発表した。

水族館の報道担当者は、「スーパースター」として注目されてきたパウルに「静かな引退生活」を送らせてやるべきだと話した。水族館の声明は、「世界中からのオファーを慎重に吟味し、パウルを直接巻き込まない形でその名をさらに広める道を探る」と説明。「パウルが短い命を自然に終えるまでに、その技術を若い仲間へ伝えることができるよう」、タコのための「学校」を開設する構想も検討すると述べた。

パウルは英国生まれの２歳。対戦国の国旗を付けた餌の箱２つのうちどちらを選ぶかで勝利チームを占い、８試合全ての結果を的中させた。準決勝でのドイツ敗北を当てると落胆したファンに「パウルを寿司ネタにする」と脅され、水族館に脅迫メールが届いたり、優勝国スペインのサパテロ首相が護衛チームの派遣を申し出たりするなど、大きな話題になった。