2010年07月14日(水)
被害者に配慮 「わいせつ」部分は黙読 甲府地裁 性犯罪で初の裁判員裁判
甲斐市と甲府市で女性の車に乗り込んで連れ回し、乱暴しようとしたなどとして、強盗強姦未遂などの罪に問われた、住所不定、無職北山強志被告(44)の裁判員裁判の初公判が13日、甲府地裁(深沢茂之裁判長)で開かれた。県内の裁判員裁判で初めての性犯罪で、審理では被害者を匿名で呼んだり、わいせつ行為の部分が含まれる調書は朗読を控えたりするなど、プライバシーに配慮した。 公判前に行われた裁判員の選任手続きには、甲府地裁に呼び出された候補者35人のうち31人が出席。裁判員6人(男性3、女性3)と補充裁判員2人(いずれも女性)が選任された。 公判の冒頭、深沢裁判長が「公判前整理手続きで、この裁判は被害者を秘匿することが決まっています」と報告。検察、弁護双方の冒頭陳述では、甲斐市の事件の被害者を「Aさん」、甲府市の事件の被害者を「Bさん」と呼んだ。 検察側は、2人の被害者の供述調書を朗読する中で「ここからはわいせつな行為になります」と述べ、途中で調書のコピーを裁判員に配布。傍聴者に詳しい犯罪行為が分からないよう「黙読してください」と促し、約10分間、裁判員が黙読する時間を設けた。 起訴状によると、北山被告は1月、両市内で乗用車の女性に包丁を突き付けて脅迫。女性を乗せたまま車を運転して連れ回し、乱暴しようとした。現金約5万8千〜約2万5千円なども奪った、としている。北山被告はこの日、「間違いありません」と、起訴内容を認めた。 14日は弁護側の証拠調べや被告人質問などが行われて結審する。15日の評議を経て、16日に判決が言い渡される。
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