2010年07月15日(木)
認知症入所者分を利用 参院選不正代筆事件 中央市の特養幹部2人 高投票率から発覚
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押収資料を運び出す捜査員=中央市極楽寺 |
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参院選の不在者投票に絡み、中央市極楽寺の特別養護老人ホーム「らくえん」(相馬健治施設長)の職員2人が公選法違反(投票偽造)容疑で逮捕された事件で、同ホーム次長の深沢佳房容疑者(50)=韮崎市=が、複数の認知症の高齢入所者の投票を無断で代筆していたことが14日、県警への取材で分かった。同ホーム介護長、内藤直美容疑者(59)=甲府市=は立会人を務めていた。捜査関係者によると、今回の参院選で、この施設の入所者は31人が不在者投票し、投票率がほかの施設より高かったことから、容疑が浮上した。調べに対し、2人は容疑を認めていて、詳しい動機などについて調べている。 捜査関係者や中央市によると、同ホームは深沢容疑者を代筆者、内藤容疑者を立会人とし、31人が不在者投票すると申請した。深沢、内藤両容疑者は6日、認知症の高齢入所者の個室を訪れ、意思を確認しないまま、山梨選挙区の投票用紙に輿石東氏の名前を書き、封筒に入れたという。 市選管には事務長が31人全員分の投票用紙を提出し、11日の開票ですべて有効投票になった。比例代表の投票用紙も提出されたが、候補者名は分かっていない。隣接する関連施設でも26人が不在者投票したという。 施設は社会福祉法人「寿真会」が運営し、2004年にオープン。定員60人で認知症の入所者は10人まで入ることができる。 同法人理事長も務める相馬施設長は同日、「責任者として監督不行き届きで、申し訳なく思っている」と釈明。「2人は入所者の世話を熱心に行うなど信頼が厚い。2年ほど前から不在者投票の代理投票補助者を務めていた。(容疑の内容については)全く知らなかった。捜査を見守りたい」と話した。 県警は14日、同施設などを家宅捜索し、関係書類を押収。両容疑者を送検し、本格的な取り調べに入った。両容疑者は調べに対し、「自分たちの意思でやった」などと話しているという。
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