不屈のG倒魂…選手の思いひとつ「やりたかった」
大きな口を開けて笑顔を見せる鳥谷 |
一度はグラウンドにわき出た選手の闘志は“ゲリラ雨”によって一気に流された。前日夜に断続的に降り続いた強い雨の影響で午前の段階では内野に水が浮き、試合のできる状態ではなかった。それでも、午後からは小雨に変化。阪神園芸、球場スタッフの必死の対応が実りグラウンドは試合のできる状態に回復した。
全体練習も通常通りの時間で終了。試合も行われる方向で調整に入った。試合開始1時間前には監督、コーチ、選手が次々とベンチ入り。あとはプレーボールを待つだけだった。
しかし開始30分前に突如として現れた不穏な雨雲が聖地を覆うと、予期せぬ豪雨になすすべはなかった。午後5時30分には中止が正式に決定した。
当然、中止決定後、選手の思いは“試合がやりたかった”で一致した。前日2安打の平野は「本当はやりたかったんだけど、しょうがないね。グラウンド状態?条件は相手も一緒だから」と話せば新井は「ここまできたらやりたかった。明日しっかり頑張ります」と気持ちを切り替えた。前日、追撃の一発を放った鳥谷は「また明日頑張ります。中止のあとはしっかりやらないといけない」と気持ちを引き締めた。この3連戦中の奪首はなくなったが、たまりにたまった2日分の闘志を、きょう宿敵にぶつける。
[ 2010年7月15日付 ]
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