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【芸能・社会】渡辺謙「日本の国宝」とレオ様 「インセプション」LAプレミア2010年7月15日 紙面から
【ロサンゼルス=関龍市朗】米映画「インセプション」(23日から日本公開)のLAプレミアイベントが13日(日本時間14日)、米ハリウッドのチャイニーズ・シアターで開催され、主演の米俳優レオナルド・ディカプリオ(35)をはじめ、ディカプリオと初共演した俳優の渡辺謙(50)ら主要キャストが出席した。 会場前のハリウッド大通りには約100メートルにわたってレッドカーペットが敷かれ、沿道には世界各国のメディアや約3000人の観衆が集結。日米を代表する二大俳優に加え、アカデミー賞主演女優賞に輝いた仏女優マリオン・コティヤール(34)、同助演男優賞を2度受賞した英俳優マイケル・ケイン(77)、同主演女優賞にノミネートされたカナダの女優エレン・ペイジ(23)、人気急上昇中の米俳優ジョゼフ・ゴードン=レヴィット(29)ら豪華共演陣の登場に沸き立った。 ディカプリオは渡辺について「彼は日本の“国宝”になるべきだね。人の感情に訴える強いものを持っている。これまでの俳優人生で共演してきた中でも最高にいい俳優の1人だ」と絶賛。渡辺も「これだけでかい作品の撮影を引っ張っていける力を持っている。そういうスケールの大きい俳優ですね」とディカプリオに賛辞を贈った。 「インセプション」はクリストファー・ノーラン監督(39)が16歳のころから抱いていたアイデアをもとに、1億6000万ドルの製作費を投じた次世代アクション・エンターテインメント超大作。人の夢の中に潜入してアイデアを盗み出すスペシャリスト・コブ(ディカプリオ)を中心にしたチームが、巨大エネルギー企業トップのサイトー(渡辺)から依頼を受け人にアイデアを植え付けるという最高難度のミッションに挑む。 今回でハリウッド映画への出演が7作目となる渡辺。日本以外を舞台にした作品では過去最高といえるほど劇中に登場し、まさに日本を代表するハリウッド俳優にふさわしい活躍をみせている。 渡辺は「これぐらい大きなプロジェクトに呼んでもらえたことを、すごく誇りに思っている。この7−8年やってきたことの1つの成果が出た」と笑顔。今後についても「いい感じの窓が開いたので、これからどこへ向かって飛び出すことができるか楽しみ」と、さらなる飛躍に自信を示した。 「インセプション」は早くも来年2月のアカデミー賞で作品賞の有力候補に挙げられるなど、注目度が高まっている。ロンドンやパリでのプレミアにも参加した渡辺は「ノーラン監督も『フランスでこんなに騒がれたのは初めて』と話した。かなり手応えを感じている。ノミネートは10組あるのでクリスは呼ばれるでしょう」と太鼓判を押した。 ◆オスカー女優も絶賛ディカプリオだけでなく、共演者からも渡辺に対する称賛の声が相次いだ。オスカー女優コティヤールは「最初の撮影シーンで私がすごくナーバスだった時、渡辺さんが私の手を握ってすごく励ましてくれた。それがあったから最高のスタートが切れました」とコメント。またレヴィットは「映画のキャラクターを演じていた時はシリアスだけど、一緒に歌を歌ったりして、ものすごく面白い人だ」と話した。 ◆にしおかスター気分渡辺は妻の女優南果歩(46)、映画の日本語吹き替え版で声優を演じた、お笑い芸人にしおかすみこ(35)とともに会場入り。 南は「3Dではないですけど、映像と感情に訴える映画。長い付き合いになる映画だなと、すごく感じますね」とコメント。どんどんスケールアップしていく夫について聞かれると「ふだんはフツーですから」とニッコリ。レッドカーペット上で各国メディアの取材を受ける渡辺の姿を記念撮影するなど、仲むつまじいところをみせていた。 一方、ドレスアップしてレッドカーペットを歩いたにしおかの表情は緊張感丸出し。「すごい歓声で。謙さんに対する歓声なんですけど、自分がスターになった気分。今日は1日スターでいようかな」と、すっかり舞い上がっていた。 ◆3度目のレッドカーペット渡辺が同所でレッドカーペットを歩くのは、2005年12月日本公開のハリウッド映画「SAYURI」以来。渡辺は「作品の質が違う。スケール感もすごい」とコメント。すぐそばのコダック・シアターでは毎年アカデミー賞の授賞式が行われており、渡辺は助演男優賞にノミネートされた「ラストサムライ」(03年12月日本公開)と、プレゼンターを務めた「硫黄島からの手紙」(06年12月日本公開)で過去に2回、同賞のレッドカーペットを歩いている。 また、この日のイベントと同時刻に同じロス市内のアナハイムでは、米大リーグの第81回オールスター戦が行われ、野球好きの渡辺は「何で今日やるんだよ〜」と、うらめしそうな表情も。すかさず報道陣から「この映画もオールスターですね」と話を振られると「それぐらい実力者がそろった作品」とうなずいた。さらに「映画界のイチローですね」と問いかけられると、笑みを浮かべながら「ありがとうございます」と話した。
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