◇名古屋場所<4日目>
(14日・愛知県体育館)
一人横綱白鵬(25)=宮城野部屋=は平幕の阿覧を落ち着いて寄り切り、初場所から続く連勝を自己最多の36に伸ばした。36連勝は双葉山の2番目の記録と並んで昭和以降4位で、平成以降では単独トップとなった。最多は双葉山の69連勝。大関琴欧洲(27)=佐渡ケ嶽部屋=が安美錦を寄り切って4連勝とし、魁皇は栃煌山を引き落として1敗を守った。関脇稀勢の里は小結白馬を押し出して3勝目。小結栃ノ心は3敗目。幕内の勝ちっ放しは白鵬、琴欧洲と平幕の鶴竜、豊真将の4人。
琴欧洲が元気だ。これまで分が悪かった安美錦に、右を差され土俵際まで寄られたが、がっちりとまわしを引いて左四つで胸を合わせて寄り返した。初日からの4連勝に「つかまえて落ち着いて相撲が取れた」と、余裕を漂わせた。
琴光喜が解雇され、部屋頭になった。自覚が相撲にあふれている。けいこ場では若い力士に声を掛ける姿が目立つ。アドバイスもよく受けた琴光喜がいなくなったことにも「寂しいというより、けいこ相手がいないのが困る」と気丈に振る舞う。
テレビ中継もなく懸賞も少ない場所には違和感もある。「(テレビがないから)準備運動をするタイミングが難しい。仕切りも長いし、リズムがちょっと違う」。そうは言いながら、集中力を研ぎ澄まし、取組に向かっている。
テレビ中継の中止は、母国ブルガリアにも影響が出ている。実家からは「結果はホームページでわかるけど、動画にアクセスが集中しすぎて見られない」と苦情が来るという。その解決策は一昨年の夏場所のように優勝を決めて、家族を日本に呼び寄せることだ。「まだ先が長い。(連勝の)意識はない」と笑うが、2度目の優勝で家族の目に雄姿を見せつけたい。 (田中一正)
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