南アフリカW杯
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【サッカー】長友「世界一のSBに」 チェゼーナ入団会見で抱負2010年7月15日 紙面から 【チェゼーナ(イタリア)酒巻陽子】W杯南アフリカ大会日本代表DF長友佑都(23)は14日、イタリアのセリエA・チェゼーナと正式契約を交わし、同日、当地のボンチ劇場で入団記者会見した。長友は「ストロングポイントは1対1で負けない部分。運動量と走力などの長所をこの最高のリーグでもっと伸ばしたい」と抱負。来年6月30日までの期限付き移籍で2年目の完全移籍が可能なオプションが付いている。移籍金は推定1200万ユーロ(約13億5000万円)で、年俸は推定30万ユーロ(約3375万円)。セリエAの日本人選手は9人目でDFとしては初となる。 瞳を輝かせたその表情からは確かな自信がうかがえた。W杯で手応えをつかんだ今、おそれるものは何もない。「1対1での強さや運動量、走力などの長所をもっと伸ばしたい。欧州で活躍することで世界最高のサイドバックになる」と大いなる野望を掲げた。 ただしW杯で通用したとはいえ、もっと上まで勝ち上がるためにはさらなるレベルアップが必要なことも痛感している。「厳しい環境の中で自分を成長させたい気持ちが強かった。メンタル面でも強くなりたい」と4年後に向け、さらなる飛躍を自らに課す。 「エトーやスナイダー(ともにインテルミラノ)と対戦したい」とW杯でも勝負したワールドクラスとの再戦を熱望。偉大なる選手たちと何度もやり合うことがレベルアップへの近道だと理解しているからだ。 「彼の技術を評価し、早い時点で獲得の打診をした。やる気満々で頭の回転も速い」(カンペデリ会長)、「左右どちらでもプレーできるところがいい。しかもサイドバックでもサイドハーフでも起用できる」(フィカンデンティ監督)とチェゼーナ側の期待は大きいが、「それを力に変えてステップアップしていきたい」と頼もしい。 W杯で日本の評価は上がったものの、長友はそれが間違いではなかったことを日本人選手の代表として証明しなければならない。その責任は重いが、望むところ。幾度となく高い壁を越えてきた長友のサッカー人生。イタリアでまた新たな挑戦が始まる。
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